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コラム 記者ワープロ

達観、ユーモア 力作1840点収録

(6/10)

「霜紅大学合同川柳句集」を手にする菅原さん

霜紅大学、初の合同川柳句集

 一関市民センターが開設している高齢者学級「霜紅大学」の川柳教室は、初めての句集「霜紅大学合同川柳句集」を発刊した。2015年度と16年度の2年分の作品約1840点を収録。受講生の日々の研鑚(けんさん)が反映された力作がそろっている。

 川柳教室は月1回ペースで年10回。奥州市在住で県川柳連盟理事長の佐藤岳俊さんを講師に迎え、受講生1人につき課題句と雑詠を毎回4句提出し、講評や互選で技術や感性を磨き合っている。

 従来は霜紅大学全体の文集に優秀作品など一部のみ掲載してきた。今回は佐藤さんの「人の作品は参考になるし、まとめれば思い出にもなる」という助言もあり、教室単独で出すのは初となる句集にし、優秀作品以外も含め全作品を収録した。

 句集はB5判、40ページで、課題句と雑詠を月別に掲載した。前半は佐藤さんが「特選」「秀逸」「佳作」に選定した課題句と、受講者が「最高点句」「高点句」「佳作」を互選した雑詠を集めた。後半はそれ以外の課題句と雑詠をまとめた。

 課題は「動く」「出発」「道」など毎回異なり、「平和から戦火に動く安倍の部隊」と時勢を詠んだもの、「出発だ妻の指令で後を追う」とユーモアが漂うもの、「嫁ぐ娘母は人道確と説く」といった人生の分岐点を振り返ったものなどがあり、作者の研ぎ澄まされたセンスがうかがわれる。

 級長として句集の編集作業を担った菅原孝さん(66)=一関市川崎町薄衣=は「先生が手書きされた句をパソコンで打ち込むのと、体裁を整えて構成するのに時間がかかって苦労した。受講生は70~80代が中心とあって人生を達観したような作品が多く、言葉の使い方や視点に感動した」と語る。17年度は市内の60~90代の男女25人が受講しており、菅原さんは「毎年か2年に1回かは分からないが、句集は引き続き作り続けたい」と活動意欲を新たにしている。

 句集は30部作成。今年度受講生に配布したほか、一関図書館に寄贈した。販売はせず、希望者は同図書館で閲覧できる。