ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年6月
« 5月  
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
コラム 記者ワープロ

災害 忘れぬ 内陸地震で落橋、旧祭畤大橋付近

(6/15)

旧祭畤大橋に通じる見学通路を掃除する市職員(奥)と被災した道路を見る児童

地元児童、市職員が清掃

 2008年の岩手・宮城内陸地震から9年を迎えた14日、震源に近い一関市厳美町の本寺小学校(佐々木竜哉校長、児童23人)と厳美小学校(門間健一校長、児童123人)の児童と市建設部職員は、地震で落橋した旧祭畤大橋付近で清掃活動を行った。災害遺構の祭畤被災地展望の丘などをきれいにし、被害を忘れない気持ちを新たにした。

 市は、同地震の風化を防ごうと、旧祭畤大橋と被災した周辺の道路を災害遺構として11年に整備。12年からは毎年、地震発生日に合わせて職員らが環境美化活動を展開している。両校の児童は地震発生日に合わせ、遺構を見学したり周辺のごみ拾いをしたりして被害の風化を防ぐよう努めている。

地震で落橋した旧祭畤大橋が見える展望の丘で児童も清掃活動に励んだ

 同日は本寺小の全校児童と厳美小の5年生18人、市建設部の職員18人が参加。展望の丘に落ちているごみを手分けして拾い集め、雑草を取り除いて見学しやすい環境を整えた。旧祭畤大橋付近の路面の裂け目には落ち葉や枝がたまっている箇所も多くあり、市職員は被災当時の状況に戻すため、草木や枯れ葉などを懸命に拾い集めた。

 児童らは清掃後、旧祭畤大橋を間近で見られる見学通路を歩いた。激しい隆起や段差、亀裂など当時の被災状況を残している道路を見ながら驚きの表情。地震発生時の記憶がないほか、生まれていなかった児童も多く、教員から被害状況を聞くなどして爪痕の大きさを実感した。

 地震2日前に生まれた本寺小3年の佐々木俊馬君(9)は「地震の揺れがすごく大きかったんだと感じた。被害を忘れずにいたい」と話し、厳美小5年の三浦紗羅さん(10)は「(旧祭畤大橋を)初めて近くで見た。コンクリートが厚くてもあんなに壊れることに驚いた。地震のことをずっと伝えていく」と誓った。

 厳美小の門間校長は、18年度に本寺小が厳美小に統合することに触れ「活動は今後も継続する。子供たちが貴重な経験から学び、次に備えることが必要だ」と話した。