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コラム 記者ワープロ

鮮明 往時の姿 刀八毘沙門天画像

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修復を記念して特別公開が始まった「刀八毘沙門天画像」と解説する藤里さん

毛越寺、修復終え特別公開

 平泉町の毛越寺に伝わる「刀八(とうはち)毘沙門天画像」が解体修理を終え、17日から修復を記念して同寺宝物館で特別公開が始まった。毘沙門天像では珍しい姿をした室町時代末期(16世紀)の画像で、往時の色鮮やかな姿がよみがえった。同寺の藤里侑生さんは「修復により細かいところまではっきりと見えるようになった。多くの人に見ていただきたい」と話している。

 刀八毘沙門天は、四つの顔に12の腕を持った「四面十二臂(ひ)像」で獅子に乗り、第1手には宝珠、第2手には宝塔と三叉戟(げき)、第3~6の手には8振りの刀を執った特異な姿をしている。四つの顔はいずれも憤怒相で、頭上に金剛界大日如来を載せた獅子冠を頂き、その両脇には白いキツネに乗った荼枳尼(だきに)天が描かれている。

 同寺によると、「兜跋(とばつ)毘沙門天」の「兜跋」が変化して「刀八」になり、それに合わせて姿が付けられたと考えられているが、経典などにはなく正式な由来は不明。中世にさかのぼる作例が全国で数点確認され、その中でも毛越寺の刀八毘沙門天は比較的古いという。

 近年は経年劣化が進み、十数年前から公開を控えていた。2016年に都内の専門業者に依頼し約1年をかけて修復。裏地の紙を取り外して本紙の折れや欠損を直すとともに汚れも取り除き、くすんでいた姿がはっきりと見えるようになった。

 特別公開は同寺のあやめまつりと萩まつりに合わせて、7月10日までの第1期と、9月15日~10月2日の第2期を設けた。拝観料のみで観覧できる。時間は午前8時30分~午後5時。問い合わせは同寺事務局=0191(46)2331=へ。