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コラム 記者ワープロ

難所救助も身軽に 日本空糸 ロープアクセス訓練公開

(6/18)

人や機械が立ち入れない難所などに特殊なロープで到達する技術を利用し、負傷者を助け出すレスキュー訓練

 人や機械が立ち入れない難所や高所に特殊なロープを使って到達し、空中で体を固定する「ロープアクセス」の技術を利用した事業を手掛ける日本空糸(一関市萩荘、伊藤徳光代表取締役)は17日、2008年の岩手・宮城内陸地震で落橋した同市厳美町の旧祭畤大橋でのレスキュー訓練を公開した。災害時を想定した救助活動を通して技術の利点をアピール。県内の消防士有志も救助訓練を披露し、効果的な救助の在り方を探った。訓練は18日も行われる。

 ロープアクセスによる救助を通じてロープの汎用(はんよう)性の高さを伝えるとともに、発生から9年がたった同地震の風化を防ごうと初めて実施。同社の伊藤代表取締役と社員2人のほか、救助技術の向上を目指して一関、花巻、盛岡、大船渡各市の消防士有志も加わり、さまざまな救助方法を実演した。

 同社の3人は、高強度で特殊なロープを使って橋上から助け出す作業を実践。救助に当たる2人は、宙づりになって橋の下の負傷者を抱える役と橋上からロープを操る役を担い、連携して負傷者を橋上まで引き上げた。

 消防士は5人一組で、高所作業中に意識不明になった人や橋付近の斜面で転落した人がいるとの想定で負傷者の救助に当たった。

 現在の祭畤大橋沿いにある祭畤被災地展望の丘では、家族連れらが訓練の様子を見守った。宮城県石巻市の会社員山内慶二さん(29)は「ロープと資機材だけで、2人で救助するのはすごい。ロープアクセスによる救助の方法はとても心強い」と関心を示した。

 同社はロープアクセスの効果について「身軽なので、橋梁(きょうりょう)点検では交通規制をせず、体と最低限の機材があれば活動できる」と強調しながら「消防の訓練技術とロープアクセスを組み合わせることで、要救助者の負担軽減や生存率アップなども期待できる。今後も内陸地震の節目に合わせて訓練を行いたい」としている。

 18日は午前9時~午後3時に行われる予定。