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コラム 記者ワープロ

被害総額814億円 土木、農林水産に打撃

(9/11)

台風10号県内調査
拡大確実、過去最大規模

 台風10号に伴う県内の被害額が、総額で約813億9800万円に上ることが10日、県災害対策本部のまとめで分かった。調査は始まったばかりで今後調査が進み次第、被害額が拡大するのは確実な見通し。県によると、現時点で東日本大震災を除き過去20年間に発生した自然災害に伴う被害額では最高額となる。

 県の同日午前6時現在のまとめによると、被害総額は813億9863万円。

 被害額を分野別で見ると、土木施設関係が632億4500万円で最も多く、農林水産関係112億3450万円、商工・観光施設関係64億8140万円、水道・衛生施設関係3億1000万円、教育施設関係5230万円、三陸鉄道3660万円、庁舎関係2160万円、自然保護施設関係1700万円と続く。医療施設、社会福祉施設関係は調査中。

 被害額の大きい土木施設関係のうち、県と市町村の管理を合わせて河川関係が724カ所で被害を受け約206億円、道路関係は1125カ所で394億円余りに上っている。この中には氾濫して人的被害を含め大きな被害を出した岩泉町の小本川や、盛岡と宮古を結ぶ国道106号が含まれる。

 農林水産業関係は、農業47億600万円、林業21億5970万円、水産43億6860万円。このうち土砂流入や畦畔(けいはん)崩落などで被害を受けた農地約326ヘクタール、水路ののり面崩壊など360カ所を含む農地・農業用施設の被害額が45億9300万円を占めている。林業関係は、林道329カ所で発生したのり面崩壊などの被害が10億9230万円、山腹崩壊などが10億2500万円。水産関係は、防波堤や漁場施設の破損など漁港施設が27億9650万円、定置網の破損など漁具が5億4900万円、サケ・マスふ化場の浸水・破損が7億5000万円など。

 商工・観光施設関係は、浸水による建物・機械設備の被害、商品の水没、停電・断水による休業などで商工業者に784件、64億4610万円の被害が出ている。

 同本部によると、被害の調査率は2割程度で、今後、被害額が拡大することは確実。同日県庁で開かれた県災害対策本部員会議の中で達増拓也知事は「大震災を除けば過去何十年で経験したことのなかった規模の災害が起きたということを感じる。甚大な被害にしっかり対応しなければならない」と改めて述べた。