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コラム 記者ワープロ

300人超 避難続く 台風10号被害から1カ月

(9/30)

県、復旧・復興へ全力

 観測史上初めて本県に上陸した台風10号による被害から30日で1カ月となった。東日本大震災からの復興の途上で見舞われた台風災害は、岩泉町や宮古市、久慈市を中心に本県に甚大な被害をもたらし、被害総額は約1400億円に上り震災を除けば過去最大規模となっているが、被害の全容はまだ明らかになっていないのが現状。300人以上が避難所生活を続ける中、県は被災自治体と連携しながら復旧・復興に全力を挙げていく。

 県が27日午前10時現在でまとめた最新の被害状況では、人的被害は死者20人、行方不明者3人、軽傷1人。土砂流出などによる道路寸断で、岩泉町や宮古市などでは一時1600人以上が孤立していたが、県や国土交通省が道路啓開作業を進めた結果、18日に県内全域で孤立が解消された。

 住家被害は全壊379棟、半壊2094棟など4028棟に及ぶ。全壊などの影響で家に戻ることができず、岩泉町と田野畑村では367人が避難所で生活している。ライフライン関係では、停電は最大延べ4万1807戸に上った。現在も岩泉町で100戸以上が停電中で復旧作業が進められており、断水も同町の364戸で続く。県管理道路では55路線122カ所で被害があったが、現在も4路線5カ所で全面通行止めとなっている。

 被害総額は1394億4328万円で、1981年の台風15号による939億円を上回り風水害では過去最大となり、自然災害としても93年の「平成の大冷害」の1026億円を超え、統計上は震災に次ぐ規模となった。ただ、県によると岩泉町や宮古市を中心に土木や農林水産関係の調査が進んでおらず「まだ6割程度」の段階で、今後さらに被害額は増える見込み。

 甚大な被害を受け、政府は16日に激甚災害指定を決め、県は23日に災害対策本部から復旧・復興推進本部に移行して対応に当たっている。災害廃棄物(がれき)処理や仮設住宅建設を含めた住宅再建、被災者のケアなど課題は多岐にわたるが、達増拓也知事は26日の記者会見で「震災からの復興と同じで、時間をかけて過去にさかのぼっていくような復興ではなくて、在るべき未来に追いついていくような復興をしていく」と復旧・復興への決意を示している。