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コラム 記者ワープロ

いじめ認知416校で3274件 県教委・昨年度調査

(10/28)

小中が大幅増

 県教委は27日、2015年度のいじめ認知件数を公表した。県内の公立小中高校(特別支援学校含む)では416校3274件と、前年度の369校1774件を大幅に上回った。県教委では増加の背景にいじめの認知が浸透したとする一方、約3割の学校が「いじめゼロ」と報告しており、今後積極的な認知に向け支援や指導を行う。

 調査対象は小学校340校、中学校168校、高校68校、特別支援学校14校の計590校。

 認知状況は小学校237校2302件(前年度197校1031件)、中学校115校765件(同110校492件)、高校55校157件(同54校162件)、特別支援学校9校50件(同8校89件)。小中学校で大幅な増加傾向となったが、高校と特別支援学校では減少した。

 いじめ認知のきっかけは、アンケートや教員が発見などの「職員等」が1839件と最も多く、本人や保護者からの訴えなどの「教職員以外からの情報」が1435件。態様では「冷やかしや悪口」が2106件、「遊ぶふりをしてたたかれたり蹴られたりする」が812件、「仲間はずれ、集団無視」が606件の順で、この3項目で全体の約8割に上った。いじめ解消率は前年度を1・9ポイント上回る98・6%となっている。

 いじめ防止対策推進法に基づき、児童生徒がいじめで生命、心身、財産に重大な被害が生じたと疑われる「重大事態」は17件が確認された。

 暴力行為は94校238件(同65校104件)と倍増。小学校37校100件(同9校10件)、中学校35校102件(35校62件)、高校22校36件(21校32件)と小中学校で大幅に増加した。生徒間暴力が全体の約7割を占めた。

 不登校は小学校189人(同143人)、中学校829人(同791人)、高校339人(同354人)と小中学校で増加傾向となった。

 県教委ではいじめや暴力行為の認知件数の増加については、昨年に矢巾町の中学生がいじめを苦に自殺した問題を受け、アンケートや研修などの組織的な取り組みにより、積極的な認知が浸透した結果と分析。

 県教委の菊池広親生徒指導課長は「いじめはケースが多岐にわたり、学校だけで解決できるものは以前よりも少なくなっており、関係機関との連携をより一層進める必要がある。学校だけで抱えるのではなく、学校が使える資源を増やすためにも、スクールカウンセラーなどの配置や活動の充実を進めたい」としている。