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コラム 記者ワープロ

花、稲改良へ新発見 岩手生物工学研究センター

(10/31)
日本植物細胞分子生物学会奨励賞を受けた佐々木主任研究員(左)と日本作物学会東北支部学術賞を受けた阿部主任研究員

日本植物細胞分子生物学会奨励賞を受けた佐々木主任研究員(左)と日本作物学会東北支部学術賞を受けた阿部主任研究員

学会から2人に賞

 岩手生物工学研究センター(北上市成田)の研究員2人が、それぞれ日本植物細胞分子生物学会奨励賞と日本作物学会東北支部学術賞を受けた。農作物の品種改良に関する研究成果が高く評価されたもので、受賞を機にさらなる飛躍を誓っている。

 2人は園芸資源研究部の佐々木伸大主任研究員(39)とゲノム育種研究部の阿部陽主任研究員(41)。佐々木主任研究員が同奨励賞、阿部主任研究員が同学術賞を受けた。

 同奨励賞は40歳以下の会員のうち、優れた業績を収め、将来にさらなる活躍が期待される研究者を対象にした制度。

 佐々木主任研究員は「植物二次代謝における代謝的収斂(しゅうれん)進化」をテーマにした研究が認められた。同センターでは15年の高橋秀行主任研究員に続く2年連続の受賞となった。

 有機化合物であるリンドウのフラボノイドとカーネーションのアントシアニンは、他の植物とは合成経路が異なるとし、色素を獲得する進化において別の過程をたどったことを突き止めた。同センターによると、この研究成果が花卉(かき)の品種改良への応用につながるとしている。

 佐々木主任研究員は「これまでの研究が認められてうれしい。花卉栽培の発展につなげられるように、今後もさらに研究を深めたい」と意気込みを語った。

 一方、同学術賞は東北地方の作物栽培技術の普及や作物学の進展に顕著な業績を収めた研究者をたたえる制度。

 阿部主任研究員は「MutMap法の開発による寒冷地向け水稲品種の重要形質の遺伝子同定とその応用」をテーマにした研究が高い評価を受け、同センターでは初の受賞となった。

 この中で、同センターが開発した遺伝子解析方法によって、県の最高級品種(フラッグシップ米)として位置付けられている「岩手118号」の食味に関わる遺伝子を特定したことが認められた。

 阿部主任研究員は「大変栄誉ある賞を受賞できた。今後も農業発展に貢献できるようにしっかり研究に取り組んでいく」と意欲を見せた。