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コラム 記者ワープロ

ブラックバイト 状況深刻 定時制・通信制高校生

(11/11)

経験者の2割がトラブル

 県高校定時制通信制教育協会(会長・佐々木和哉杜陵高校長)は、定時制・通信制に通う高校生を対象に初めて実施したアルバイトに関する意識調査の結果をまとめた。アルバイト経験者の1~2割に採用時確認した回数より多く勤務シフトに組み入れられたり、一方的に勤務シフトの変更を命じられた経験があるなど、深刻なブラックバイトの実態が明らかになった。

 調査は、高校生のアルバイトの現状を把握し学習・労働環境の向上につなげようと7~8月、県内の公立定時制・通信制高校12校で学ぶ生徒590人(22歳程度まで)を対象に国の調査に準じて初めて実施。457人から回答を得た。回答率は77・4%。それによると、アルバイト経験者は全国の割合より22・1ポイント高い60・2%(275人)。業種はスーパーマーケットやコンビニエンスストア、飲食店などが比較的多い。目的別では「小遣い稼ぎ」が41・2%、「働く意義を学ぶため」が26・3%、「家計の手助け」が17・9%など。

 アルバイトを始める際、雇用主からの労働条件の伝えられ方については、本来必要となる書面での条件提示がなかったケースが51・9%と半数以上だった。口頭で具体的に説明がなかったケースも17・8%あり、雇用主から生徒に労働条件がきちんと伝えられていない実態が分かった。特に生徒が働くことが多いコンビニでは51・0%が口頭で条件を知らされており、全国に比べ18・3ポイント高い状況。アルバイト開始前に示された労働条件の内容を「覚えていない」と答えた生徒は26%に上り、同協会は生徒の意識が低いか、意識に残るような説明を受けていない状況がうかがえるとしている。

 労働条件に関しては、2割近くが何らかのトラブルを経験している。1日の労働時間が6時間を超えても休憩時間がなかったケースが11・7%(全国4・8%)、深夜労働や休日労働をさせられたケースが3・0%(同2・2%)あるなど、労働基準関連法違反が疑われるケースもあった。

 採用時に合意したより多く勤務シフトに入れられたケースが18・6%(同11・2%)、一方的に勤務シフト変更を命じられたケースが11・7%(同7・0%)あるなど、全国に比べてもブラックバイトが多い実態が分かり、テスト期間中にシフトに入れられたり、休日に急にシフトを増やされ勉強時間がなくなるなどの声もあった。

 同協会は、各学校や県教委、労働関係機関に調査結果を情報提供し、活用してもらう。佐々木会長は「雇用主が生徒に対し最初の契約内容と違う労働をさせていたり、きちんと文書を交付し説明していなかったりするケースが多い実態が改めて分かった。生徒には働くことに対する啓蒙(けいもう)が必要で、雇用主に対してはルールにのっとった働かせ方を守ってほしい」と話している。