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コラム 記者ワープロ

悲しみ、憤り 理解して 県民のつどい 被害者遺族が講演

(11/13)
犯罪被害者支援県民のつどいで、被害者遺族の心情を訴える磯谷さん

犯罪被害者支援県民のつどいで、被害者遺族の心情を訴える磯谷さん

 2016年度犯罪被害者支援県民のつどい(いわて被害者支援センター、県、県警主催)は12日、奥州市江刺区の江刺体育文化会館ささらホールで開かれた。講演などを通じ、県民ら約260人が被害者遺族の心に寄り添い、支援していくための社会全体の在り方に理解を深めた。

 犯罪被害者や遺族の現状、抱える問題を直視し、支援活動への意識高揚を図ろうと開催。あいさつした同センターの細江達郎理事長は「被害者や家族に対する支援の理解は、一般にはまだ十分とは言えない。地域社会の人々それぞれが支えていくという環境づくりが大切。支援活動について広く県民に関心と理解をいただきたい」と呼び掛けた。

 来賓祝辞に続き、被害者支援に貢献した個人・団体などを表彰。犯罪被害者遺族の磯谷富美子さん(名古屋市)が「闇サイト殺人事件の被害者遺族となって」の演題で講演した。

 磯谷さんは07年、名古屋市で発生した殺人事件で長女を亡くした。「娘は殺されるために生まれてきたわけではない。遺族となった途端、未知の世界に放り込まれた」と抱える悲しみや犯人への憤り、癒えることのない心の傷の深さを語った。

 危惧しているのは事件の風化。磯谷さんは「時間の経過とともに、世間の人から忘れ去られてしまう。こんなにひどい事件が起きたことを皆さんには忘れてほしくない」と声を振り絞った。

 このほか、県警音楽隊によるふれあいコンサートも行われた。