ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年1月
« 12月  
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031 
コラム 記者ワープロ

国内外研究者が集結 LCWS開幕 誘致実現へPR好機

(12/6)
盛岡市で開幕したリニアコライダーワークショップ2016の全体集会に参加した国内外の研究者ら

盛岡市で開幕したリニアコライダーワークショップ2016の全体集会に参加した国内外の研究者ら

9日まで 最新情報交換

 北上山地(北上高地)が国内有力建設候補地となっている次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の国際会議「リニアコライダーワークショップ(LCWS)2016」が5日、盛岡市で開幕した。ILCに関わる国内外の研究者が集まり最新の研究内容を発表、情報交換する場で、本県にとっては世界中の研究者に北上山地をアピールし、ILCの誘致機運を高める格好の機会となる。国際会議は9日までの日程で、全体集会や分科会で研究を深める。

 LCWS2016には22カ国の大学や研究機関などに所属する研究者や関係者ら約350人が参加。初日は県民情報交流センター(アイーナ)で全体集会を開き、あいさつに立った達増拓也知事は天文学者で旧緯度観測所(奥州市)初代所長の木村榮が国際プロジェクトに参画し、Z項を発見した功績に触れながら「こうした歴史を持つ本県では人類の進歩に貢献する科学プロジェクト、ILCに大きな期待を寄せている。有意義な学会になるとともに、ILC実現への一歩になることを期待している」と述べた。

 同日夜は市内のホテルでLCWSの参加者を歓迎するウエルカム・レセプションも開催した。

 LCWSはILCの国際共同研究を推進するリニアコライダー・コラボレーション(LCC)が主催し、欧州とアジア、北米の持ち回りで毎年開催している国際会議で、国内では2013年の東京都以来、本県としては1995年以来の開催となる。

 アイーナと盛岡市民文化ホール(マリオス)で6日から8日まで分科会を開催。研究者が加速器や測定器、物理の最新の研究内容について発表し情報や意見を交換する。6日はLCCディレクターのリン・エバンス氏が記者会見し、2017年度以降のILCの活動を推進する新組織について発表するほか、国内外の加速器関連産業の企業による技術発表や研究者との情報交換を行う。8日は海外の研究者と地元中高生の交流会、9日は全体集会のほか、現地視察ツアーも予定している。

 LCWS2016組織委員会の成田晋也委員長(岩手大教授)は「それぞれの研究について深めてもらうほか、ILCの建設候補地で開催されることになったので、岩手について知っていただき、ILCが実現した場合、あの時が一つのきっかけになったと言われるようであればうれしい。また、こうした会議を通じて県民にも注目してもらい、多くの方々にILCを知っていただける機会になれば」と5日間の成果に期待した。

 ILCは長さ約30~50キロの地下直線トンネル内で電子と陽電子を衝突させ、物質に質量をもたらすヒッグス粒子の詳しい性質を調べるための直線型加速器。17年末から18年ごろ政府が誘致について判断する見通しだ。