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コラム 記者ワープロ

19の展示スペース設定 震災津波伝承施設検討委

(2/22)

展示スペースの一つとして示されたガイダンスシアターのイメージ図

基本設計案を了承
 東日本大震災の教訓を後世に伝えるため、陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園内への「震災津波伝承施設」(仮称)の整備に向けた2016年度第2回検討委員会は21日、盛岡市内で開かれ、県から示された同施設に関する展示等基本設計案についておおむね了承した。既に基本計画で示された「事実を知る」「教訓を学ぶ」など五つのゾーンに、震災を伝えるためのガイダンスシアターや遺物、復興への取り組みなど19の展示スペースを設定しており、17年度に実施計画に取り掛かって施設整備にも着手する。

 公園内に国が整備する国営追悼・祈念施設(仮称)の中で、県によって整備される震災津波伝承施設は、市整備の物販施設とともに新たな道の駅として一体的な施設となる。基本設計では、展示コンセプトとして▽「計り知れない地球・自然災害リスクの高い日本列島」に生きていることへの気づきに導く▽津波の脅威と失われた命の重さをしっかりと心に刻む▽人の意識・行動を変えることで命を守れることを学べる場とする▽感謝の心を伝え、思い・知恵が凝縮した復興まちづくりを力強く発信する-とした。

 コンセプトを具現化する展示スペースは、ゾーン「導入展示」では津波で失われた風景や繰り返す地震津波の歴史を示し、「事実を知る」では震災のメカニズムを解説するガイダンスシアターや、被災した車両、看板などの実物を紹介する。「教訓を学ぶ」では避難行動や救助・支援活動、「復興を共に進める」では防災教育の推進など安全なまちづくりを発信。「地域と交流する」では研修会にも活用できるセミナー室などを設ける。

 委員からは「津波から逃げることを伝えるスペースでは、避難の心得『津波てんでんこ』を強調してもらいたい」「配置がきれい過ぎると遠い歴史のように思えるので、切迫感があるような展示を」「実際にあった津波の高さを示すことも必要」「今回の震災は冬、日中に発生したが、夏や夜に起きた場合に予想される事象も示した方がいい」などという意見が出された。

 基本設計が了承されたことを受け、今後は実施設計の策定に入る。今後本体工事も行われることから、17年度後半には同施設の整備にも着手する計画で、19年のラグビー・ワールドカップ前の開館を目指していく。