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コラム 記者ワープロ

早池峰山河原の坊 登山道の調査委設置 県

(2/25)

崩落で代替含め対策検討

 県は24日、2016年5月の大雨により国定公園・早池峰山(1917メートル)の河原の坊登山道が崩落し通行禁止となっていることについて、大学教授や山岳関係者らで組織する「早池峰山河原の坊登山道調査委員会」を設置した。現時点で復旧や登山道再開の見込みは立っておらず、17年度に崩落箇所の土質調査やドローン(小型無人飛行機)による本格的な調査に乗り出し、崩落状況の詳しい状態を確認した上で対策の検討を確認した。

 盛岡市内で開かれた同委員会の初会合では、大学教授をはじめ、構成する山岳関係団体、市町村、県などから委員12人が出席。清水一夫県自然保護課総括課長が「昨年5月の集中豪雨により登山道が一部崩落し閉鎖措置を取っている。登山道の現状を確認し、今後の取り組みについて議論してもらいたい」とあいさつした。

 県などによると、16年5月26日の大雨で登山道の一部が崩落し、同28日から河原の坊登山口から山頂間で通行禁止の措置を取っている。崩落推定範囲は千丈ケ岩付近の標高1750~1550メートルで、幅約10~30メートルにわたり崩落しているという。崩落区域は表土をはじめ、多くの岩や土砂が残り浮き石が多数発生しているほか、崩落発生地点も大量の岩や土砂が堆積し危険な状態となっている。

 席上、岩手大理工学部の大河原正文准教授が、崩落箇所の土質試験の結果、登山道は不安定で崩れる危険性があることを説明したほか、崩落箇所が危険なためドローンで上空から撮影した画像などが紹介された。

 17年度は土質試験や3回のドローンによる調査を予定しているほか、6月11日の山開きを前に県が行う現地調査の結果を基にした会合を開き、今後の登山道の対応方針を確認する。

 委員からは「崩落ではなく土石流の可能性も考えられるので土砂の体積を量るべき」「安全性を考慮した上で早い時期の登山道再開を望む」などの意見が上がった。

 早期再開を望む意見について、県側は「調査をしてもいつ安全になるかは断言できない。代替ルートが可能かどうかも含めて検討したい」と説明した。