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コラム 記者ワープロ

復興祈念公園が着工 陸前高田に国営追悼施設

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「高田松原津波復興祈念公園」の起工式で、震災遺構「タピック45」を背景にくわ入れする田中副大臣(左から3人目)、達増知事(同4人目)ら関係者

震災の記憶後世へ

 東日本大震災による犠牲者を追悼・鎮魂し、記憶を後世に伝えようと国、県、陸前高田市が連携して整備する「高田松原津波復興祈念公園」の起工式が5日、同市気仙町の現地で行われた。自然災害では国内初となる国営の追悼・祈念施設のほか、道の駅「高田松原」などが震災遺構の「奇跡の一本松」「タピック45」と一体的に整備される。

 式はタピック45付近で行われ、関係者約90人が出席。冒頭、震災犠牲者に黙祷(もくとう)をささげた。

 主催者あいさつで田中良生国土交通副大臣は「三陸沿岸地域のゲートウエーとして津波防災文化を国内外に発信し、周遊を促進する拠点の整備を国、県、市と連携して進める」、達増拓也知事は「復旧・復興の状況や津波の教訓を次世代に伝え防災力向上に生かすため、公園と共に震災津波伝承施設も整備する」、戸羽太市長は「市民の心のよりどころである高田松原地区への復興祈念公園の整備は、復興に向かう私たちにとって大きな励みになる」と述べた。

 来賓を代表して務台俊介復興政務官、黄川田徹衆院議員、木戸口英司参院議員が祝辞を述べたほか、同公園有識者委員会委員長を務めた中井検裕東京工業大教授が施設の意義を解説した。

 田中副大臣や達増知事、戸羽市長ら10人がくわ入れし、気仙町けんか七夕保存会が和太鼓演奏で無事の完工を祈願した。

 同公園は2011年の震災後、県と市それぞれの復興計画に盛り込まれ、有識者や市民の意見を聞きながら基本計画を策定し事業化に至った。

 東北地方整備局東北国営公園事務所によると、全体面積は約130ヘクタール。広田湾に面し、海側は今後再生される松原と防潮堤、中心に国道45号が東西に走り、南側には道の駅と一体的に追悼・祈念施設10ヘクタールが整備される。国道45号から北側には陸前高田市の運動施設などが配置される。

 追悼・祈念施設は20年度末の完工が目標だが、19年のラグビーワールドカップの釜石開催を視野に入れて早期完成を目指す。総事業費は約100億円が見込まれる。19日には宮城県石巻市でも「石巻南浜津波復興祈念公園」の起工式を予定。福島県でも事業構想の策定を進めている。