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コラム 記者ワープロ

高度医療提供へ 岩手医大附属病院、矢巾で着工

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岩手医科大が矢巾キャンパスに整備する附属病院の完成イメージ図

19年9月開院目指す

 岩手医科大が総合移転整備計画の一環で進める附属病院の新築工事起工式は13日、矢巾町藤沢地内の同大矢巾キャンパスで行われた。移転整備計画の最終段階となる工事で、高度治療・入院機能を備える病床数1000床の特定機能病院を整備する。新病院は入院・治療を中心とした機能を持たせる計画で、小児・周産期、救急部門の機能強化も図る。2019年9月の開院を目指す。

 起工式には、大学や県、町などの関係機関・団体、工事業者ら約100人が出席。神事で小川彰理事長がくわ入れを行い、達増拓也知事ら出席者代表が工事の安全を祈って玉串をささげた。

附属病院の新築工事起工式でくわ入れをする小川理事長

 起工式に当たりあいさつした小川理事長は「新病院の建築は創立120周年記念事業の中でも最大規模の事業。将来的には北東北・北海道を含む3次医療圏の拠点エリア形成を念頭に機能を整備し、日本一、世界一の病院を目指す。今後も患者本位の安心・安全で快適な医療の提供を第一に地域医療の安定・充実に努力したい」と述べた。

 新病院は免震構造地上11階建て、延べ面積約8万6000平方メートル。内部は部門間の連携を重視した機能的な配置とし1~3階を外来部門、4階を手術・集中治療部門、5階を医局・事務部門、6~10階を病棟とする。

 患者の動線を考慮してできる限り必要な場所に簡単にアクセスできるコンパクトな設計にしたのが特徴。また、東日本大震災を教訓に外部からの電力・熱源の供給が途絶した場合でも1週間程度は自力で病院機能の維持が可能なエネルギー供給システムも整備する。

 新病院の完成は19年6月の見通しで、同9月の開院を目指している。

 最先端医療に対応した教育、診療を行うに当たり、同大は盛岡市中心部の内丸キャンパスが狭隘(きょうあい)で拡張が困難なことから大学と病院の総合移転整備計画を策定。2007年に矢巾キャンパスを開設し薬学部を新設。11年に医学部と歯学部を矢巾キャンパスに移転し、全国で初めて医学、歯学、薬学の医療系3学部を同じ場所にそろえた医療系総合大学となった。

 現在の附属病院は内丸キャンパスにあり、大学側は病院移転後に内丸キャンパスに外来機能を中心とする内丸メディカルセンター(仮称)の整備を計画している。

 特殊な検査や入院・治療が必要な場合は矢巾の新病院で診療を行う体制とし、内丸と矢巾の二つの病院で機能分担と相互連携による相乗効果を図る方針。小川理事長は「二つの病院を連動させながら一体的に運用していきたい」としている。