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コラム 記者ワープロ

剪定技術を短期習得 県わい化りんご熟練農業者継承協

(3/23)

セミナーでリンゴ剪定作業の学習支援システムについて説明を聞く参加者

支援システム開発

 県わい化りんご熟練農業者技術継承協議会は、リンゴの剪定(せんてい)技術を短期間で習得できる学習支援システムを開発した。熟練者の高度な栽培ノウハウをICT(情報通信技術)で「見える化」し、未熟練者や新規就農者らに紹介。円滑で効率的な技術継承に役立ちそうだ。

 同協議会はNECソリューションイノベータ、県、中央農業改良普及センター、全農県本部、県果樹協会で構成。国の革新的技術開発・緊急展開事業の採択を受け、NECイノベータが中心となりシステムを開発した。同システムはミカンで導入されているが、リンゴは全国初という。

 同システムでは熟練生産者の作業工程を、農業改良普及センターやJAの指導員がカメラで撮影し記録。一問一答形式の問題を作り、まずはリンゴ栽培で重要な作業の一つである剪定に関し22問作成した。

 熟練者が「当たり前」にこなしている作業の意味や効果、方法を未熟練者がすぐに学習できるように工夫。「従来では習得に数十年かかった技術を、システム活用により数年間で習得できるようになる」(同協議会)という。

 北上市成田の県農業研究センターで22日に開かれた「りんご技術継承セミナー」には新規就農者を含む県内のリンゴ農家、関係機関の担当者ら約50人が参加。NECイノベータの担当者がシステムの概要を説明し、参加者はスマートフォンなどを使い操作方法を確認した。

 参加者には「すごく勉強になるシステムだ」と好評。リンゴ栽培8年目の峰崎和幸さん(36)=盛岡市黒川=は「大変分かりやすく、新規就農者にとってはありがたいと思う。リンゴに限らずナシやブルーベリーなど可能性を広げられるのではないか」と期待した。

 中央農業改良普及センターの加藤真城上席農業普及員は「指導会ではなかなか聞けなかったことも、これですぐに分かるようになる。今後、摘花や摘果などの問題も作り、病害虫診断などにも幅広く役立てていきたい」と話している。