ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年4月
« 3月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30 
コラム 記者ワープロ

経営相談をウェブで 県よろず支援拠点 遠隔地に対応

(4/20)

導入したウェブ会議システムを使い、経営相談に応じる星野チーフコーディネーター(右)ら

 中小企業庁が本県に設置している経営相談所「岩手県よろず支援拠点」は、新たにウェブ会議システムを導入し、遠隔地への経営相談サービスを開始した。同支援拠点がある盛岡市から遠い気仙地区の事業者の経営相談サービスに対応する仕組みで、全国初の試みという。19日は同支援拠点がある同市北飯岡のいわて産業振興センターで開所式を行い、関係者が被災地域の事業復興の支援などに決意を新たにした。

 よろず支援拠点は中小企業庁が全国47都道府県に設置している経営相談所で、専門家が売上拡大、経営改善など中小企業や小規模事業者の経営上の悩みの相談に無料で対応。支援機関や外部専門家とのネットワークを生かし、診断にとどまらず事情に即した解決施策をアドバイスしている。

 県よろず支援拠点は2014年6月に開設。民間でコンサルティングを本業にする若手専門家が難易度の高い支援を展開しており、リピート率の高さや、金融機関や行政機関などとの連携の強さが特徴という。開設以来の来訪相談者は5000者以上と北海道・東北で最も多く、15年度の相談者満足度調査で「満足」「やや満足」の回答は88・2%と満足度が高い。

 一方で、相談者の多さなどから遠隔地の相談対応が困難なことが課題となっており、ウェブ会議システム導入による遠隔地への経営相談サービス開始に至った。

 同システムは県よろず支援拠点と大船渡市の大船渡地域振興センターを結び、事業者が経営相談を受けられる。初回は同拠点が金融機関などと連携して行う合同相談会などでコーディネーターが事業者と直接会って相談に対応し、2回目以降はシステムを活用しながら遠隔地でも繰り返し支援ができる体制とする。

 開所式には関係者約40人が出席。いわて産業振興センターの立花良孝理事長が「気仙地区の中小企業がよろず支援拠点を手軽に利用できるようになり事業復興の手助けにもなると期待する。拠点を積極的に活用し、売り上げ拡大につなげてほしい」とあいさつした。

 システムで初日相談を行った八木澤商店(陸前高田市)の三嶋征行営業部長は「今までは盛岡に足を運んで一日がかりだったが、時間が短縮でき、その分数多くの会議ができるようになる」と便利さを実感していた。

 県よろず支援拠点の星野剛チーフコーディネーターは「片道2時間半もかかるとその間に3件くらいの相談対応ができる。今後はよりわれわれのリソースを有効活用できるようになると思う。順次沿岸や県南、県北などでの展開も考え、県内に支援の手を伸ばせるようにしたい」と語った。