ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年4月
« 3月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30 
コラム 記者ワープロ

生命守る戦いの歴史 岩手医大が創立120年

(4/21)

創立120周年を祝った岩手医大の記念式典

式典で一層の発展誓う

 岩手医大の創立120周年を祝う記念式典が20日、盛岡市の県民会館で行われた。出席者は本県医療を牽引(けんいん)してきた歴史を振り返りながら節目を祝い、医・歯・薬・看護の4学部をそろえた医療系総合大学としてさらなる発展に誓いを新たにした。

 式には医療をはじめ行政、大学、産業などから関係者が出席した。あいさつの中で小川彰理事長は「本学の歴史は金銭的貧困と国民の生命を守る責務との戦いで、歴史をつないでこられたのは奇跡。多くの先人の熱い思いに心より敬意を表する」とした上で、「看護学部を新設し、将来、医師、歯科医師、薬剤師、看護師を目指す学生が、学生時代から顔の見える環境で学ぶことができる大学を目指している。先人が築いた建学の理想に返り、輝かしい歴史をつくっていく所存だ」と地域医療の充実や医療人の輩出などに意欲を新たにした。

 来賓で出席した達増拓也知事は「多くの人材を輩出し、岩手、わが国、世界の医療の発展に寄与してきたことは県民の誇りで、関係各位の努力に心から敬意を表する。岩手医大への期待はますます高まっており、優れた教育や充実した医療提供などに引き続き尽力いただき、矢巾キャンパスへの移転に伴う新たな展望の下、さらに発展を遂げてほしい」と期待した。

 式終了後、小川理事長が「岩手医大120年の歴史-医療の貧困との壮絶な戦い 地方が故の苦悩と歩み」と題して記念講演した。

 同大は、本県医療の貧困を憂い三田俊次郎が1897(明治30)年に私立岩手病院として創設。戦後の教育改革で1947年に「岩手医科大学」となり、51年に学校法人を設立して新制岩手医大が発足。

 その後、施設の拡充や教育・研究内容を充実させ、2007年に矢巾キャンパスを開設して薬学部を設置。17年4月には看護学部を新設し、医・歯・薬・看護の4学部の学生が同一キャンパスで学ぶ医療系総合大学として新たなスタートを切った。19年9月の開院を目指し、新附属病院を整備している。