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コラム 記者ワープロ

暗い色調に情緒 県立美術館 画家橋本花を特集

(5/11)

青森の詩情あふれる風景や野の花をモチーフにした橋本花の22点を紹介している特集展示

 盛岡市の県立美術館で、青森市出身の画家橋本花(1905~83年)の特集展示が行われている。故郷の風景や身近な野草を詩情あふれるタッチで描いた油彩画を展示し、来館者の目を引いている。7月9日まで。

 橋本花は女子美術学校時代の帝展入選をきっかけに、東京で本格女流画家として活躍。25年に紫波町出身の画家橋本八百二と結婚してからはたびたび本県を訪れ、深澤紅子をはじめとする県内画家とも交流した。

 同館では2016年度、本県ゆかりの画家として油彩画7点を収蔵。これまで来館者に公開する機会がなかったため、17年度の第1期常設展に合わせて初の特集展示を企画した。

 ヨーロッパの街並みや港町の夕暮れを豊かな色彩で表現した作品をはじめ、そびえ立つ山を背景に哀愁漂う田園風景を描いた「津軽の春」、鮮やかな実を付けた木と銀世界のコントラストが目を引く「雪のリンゴ園」など、個人蔵を含む22点を紹介。コスモスなど前景に素朴な野の花を描いたものが多く、華やかな大輪ではないものの、りんとした雰囲気と繊細な描写が印象に残る。

 開館時間は午前9時~午後6時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。盛本直美主任専門学芸員は「花を描いた愛らしい作風でありながら、色調は暗く、東北独特の情緒を感じさせる。岩手に縁のある作家なので、多くの人に知ってほしい」と話している。