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コラム 記者ワープロ

〝想定外〟への対応力を 岩手大 米ハーバード大博士が講演

(6/17)

想定外の緊急事態への対応について語るホーウィット博士

 岩手大(岩渕明学長)の講演会は16日、盛岡市内のホテルで開かれた。米ハーバード大ケネディ公共政策大学院アッシュセンター上級顧問のアーノルド・ホーウィット博士が、大規模自然災害など想定外の緊急事態が発生した際の適切な対応について助言した。

 岩手大大学院における総合科学研究科の今年度新設を祝う記念式典の中で講演。学内関係者や同大OBが勤務する企業の関係者ら約150人が聴講した。

 防災や危機管理に関する研究に取り組むホーウィット博士は、「緊急事態には予測可能な想定内の事態と、想定外の事態(クライシス)の2種類がある」と説明。想定内の緊急事態への対応については、火災や事故に備えて訓練を行う消防士などを例に、具体的なイメージを持って強固な対応プランを練ることが重要だと指摘した。

 クライシスの例として東日本大震災や2002~03年に世界的に流行した新型肺炎(SARS)ウイルスなどを挙げ、「発生直後に包括的な計画や対策はなく、計画は不十分どころか裏目に出る可能性があり、死への恐れや過重なストレスを招く」と脅威を語った。これまでにない目新しさ(新奇性)があることが特徴といい、「状況判断力を高め、現場に合わせた創意工夫や技術革新が必要だ」とアドバイスした。

 予測可能な緊急事態のための準備や計画を継続的に改善しながら、新奇性への対応力を養うべきだと強調した上で、「シナリオにとらわれず、想定内の緊急事態とクライシスの両方に対応できる人材を育ててほしい」と呼び掛けた。