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コラム 記者ワープロ

目撃情報、より詳細に 「クマップ」「位置図」を作製

(9/22)
クマの目撃多発を受け、北上市立中央図書館に掲示されている出没位置図

クマの目撃多発を受け、北上市立中央図書館に掲示されている出没位置図

 【北上】東北地方でクマによる被害・目撃が多発する中、今年に入り過去10年で最多の出没を記録している北上市は、目撃情報をまとめたマップを初めて作製した。出没場所を視覚化することで注意喚起しながら、被害防止のための情報収集を同時に進めている。

 同市本石町の中央図書館は、6月から「クマ出没位置図」を掲示。市農業振興課からの情報を基に、市の全域図上にシールを貼って出没場所を示し、最新の出没場所はピンを立てて目立たせている。

 掲示は11月末までを見込み、高橋景子館長は「市民に役立つ情報を提供するという意味で図書館の業務。他部署との連携で取り組む」と話す。

 同課は、7月から市内で出没があった地区の交流センターに「クマップ」を配布。各地区の航空写真上に、「位置図」と同様にシールで目撃場所を示している。朝、日中、夜と目撃時間帯別に色分けしている。

 住民の力を借りて情報を集約しているのが特徴。市への直接の通報・連絡に至らない目撃情報も集め、クマの通り道の把握につなげるため、過去の目撃場所もシールで示す。9月中に回収して分析し、効率的な予防策の立案に役立てる。

 4月から8月までに、市が把握しているクマの出没情報は172件で、月別の比較では過去10年で最多。家畜の食害や学校周辺、市街地での出没などもあり、市などは警戒を促している。

 2001~11年までのクマによる人身被害は10件。うち5件がキノコ狩りの最中に被害に遭っている。キノコの旬を前に、小田島孝課長は「毎年9、10月には目撃が増える傾向で、餌の木の実が皆無の今年はさらに多いと予想される。キノコ狩りのほか、キャンプなどでも一層の注意が必要」と呼び掛けている。