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コラム 記者ワープロ

北上市・CO2排出削減対策 環境省の 全国初モデル事業に

(10/7)

kita1省エネ、防災力強化を期待

 北上市の「あじさい型CO2排出削減対策モデル事業」が、環境省の公共施設等先進的CO2排出削減対策モデル事業に全国で唯一採択された。幅広い公共施設で太陽光設備や蓄電池導入、省エネ改修を進め、エネルギーマネジメントで公共施設全体の電力を融通。2016~20年度の5カ年でエネルギーの「地産地消」に取り組み、CO2削減や省エネ、防災力強化など幅広い効果が期待される。

 市は13~15年度、民間、エネルギー事業者と共に、経済産業省の事業を活用し「あじさい型スマートコミュニティ構想モデル事業」を推進。大規模太陽光発電所(メガソーラー)を設置したほか、市役所本庁舎や北上陸上競技場、別事業分として各地区交流センターにも太陽光発電や蓄電池、EV充電器などを導入。地域全体でエネルギーマネジメントシステム構築を目指してきた。

 昨年度まで事業を共に推進してきたNTTファシリティーズを共同事業者とし、培った基盤とノウハウを生かし、今年度創設された環境省のモデル事業に公募。環境技術普及促進協会の審査で、地域全体での効果的なCO2削減に向け高い評価を受け、全国初の採択が決まった。

 総事業費は15億円で、うち10億円の補助がある。16~20年度で公共施設に太陽光・蓄電設備を設置するほか、補助を活用しLED照明への切り替えや空調の改修を進め省エネ化する。

 今回の事業では、北上総合体育館と市役所江釣子庁舎にも太陽光発電設備・蓄電池を導入。発電した電力を同じ敷地内で設置済みの北上陸上競技場、江釣子地区交流センターと互いに融通する。

 小学校2校程度にも発電設備と蓄電池、さくらホールには蓄電池をそれぞれ新設。設置済みの各地区交流センター、市役所本庁舎などから生み出された余剰電力を、NTTファシリティーズ100%子会社の北上新電力を通じ、複数の各公共施設に供給する。市が設置したメガソーラーで得た電力も北上新電力、東北電力に売電する。

 これら公共施設での広域的なエネルギーマネジメントにより、効率的な年間225・9トン、杉の木で年間1万6000本ものCO2を削減。エネルギー経費を年620万円節減できる。

 自前での電力調達で災害による停電時にも対応でき、先進的環境都市としてシティプロモーションにも役立てる。

 市は市役所本庁舎や市関連施設で、使用する電力の20%を再生可能エネルギーで賄うのが目標。環境課は「再生可能エネルギーを活用し省エネも進め、できる限り地産エネルギーの比率を高めていきたい」としている。