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コラム 記者ワープロ

伸び伸び演技に磨き 国際ダンス集団「東風組」

(10/11)
旗揚げ公演に向け、稽古に励む東風組のメンバー

旗揚げ公演に向け、稽古に励む東風組のメンバー

旗揚げ公演へ合宿

 【西和賀】日本各地や海外各国から集まった国際的ダンス集団「東風(こち)組」が14日からの旗揚げ公演に向け、西和賀町内に滞在し稽古を重ねている。豊かな自然環境と住民の温かさ、豊富なノウハウもあり「演劇に集中できる環境」(東風組)。2012年にスタートした銀河ホール学生演劇合宿事業「ギンガク」からの縁で国際的な団体の誘致にもつながり、新たなモデルにもなりそうだ。

 仙台市の劇団に所属する村岡佳奈さん(24)が今年2月から1カ月間、ギンガクの一環で西和賀町で合宿。「水も空気もおいしく、みな自然体で受け入れてくれる。演劇にも生活にも最高の土地」と感銘を受け、東風組でもと西和賀合宿を勧めたのがきっかけ。メンバー20人が9月中旬から町内の改修空き家2軒に宿泊し、大野公民館と町文化創造館で連日稽古に励んでいる。

 東風組は演出家、ダンサーなどマルチアーティストとして世界各国で集団創作を指揮、公演する飯田茂実さん(49)が中心となり旗揚げ。飯田さんが21カ国で活動する中、今回呼び掛けに賛同したカナダ、フィリピン、ブラジル、トルコ、ブルキナファソ、ドイツ、イタリア、ベルギーの8カ国と、国内からは島根や徳島、新潟、大阪など各地から参加。一関市出身のダンサー千葉瑠依子さんも名を連ねている。

 メンバーは俳優のほかミュージシャンや写真家などさまざま。舞台経験のないメンバーもいる中、3週間余り寝食を共にして一から作品を作り上げてきた。飯田さんは「わずか3週間で全シーンを西和賀で仕上げ、スケールの大きい作品になった。都会では絶対できなかった」と強調。「ここは劇場もあり演劇のノウハウがある。人と自然との触れ合いもあり、こんなに恵まれている環境はない」と評価する。

 5年目となるギンガクで数々の学生や劇団が来町しているが、国際団体は初めて。ギンガク発足当初から携わり、今回も橋渡し役をした町地域おこし協力隊の小堀陽平さん(30)は「ギンガクから発展し、国際的な団体が来てくださるのはうれしいこと。地域住民の支えも大きい。人と人のつながりで新たなモデルにもなる」と話している。

 東風組は14~16日に東京・両国のシアターX、27~29日に仙台市の宮城野区文化センターで公演。世界各国の文化やダンスを採り入れ、融合した「ドキュメンタリー・ダンス・シアター」として上演する。チケットは、チケットぴあなどで扱っている。