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コラム 記者ワープロ

岩手の米 全国へ 北上に低温倉庫建設 広島の卸業者

(10/18)
調印後、握手を交わす(左から)高橋議長、髙橋市長、奥本社長、戸舘室長

調印後、握手を交わす(左から)高橋議長、髙橋市長、奥本社長、戸舘室長

10万袋集荷目指す

 米穀卸売・倉庫業オクモト(本社広島県尾道市、奥本浩之代表取締役社長)は、北上市相去町の北上産業業務団地(オフィスアルカディア・北上)に新たに低温倉庫を建設した。集荷した米の品質を保持し、首都圏をはじめ全国に提供する。20日の新倉庫操業開始を前に17日、市役所で企業立地協定調印式が行われ、同社は東北の拠点として米の仕入れ、販売を強化していく姿勢を示した。

 オクモトは1996年、北上市藤沢にライズみちのく販売を設立。同市や花巻市など県内契約生産者の米を仕入れ、関東や全国に出荷している。同社は東北での集荷強化に向け、交通の便などを考慮し北上への低温倉庫立地を決めた。

 2月に市からアルカディアの土地を取得し、6月に着工。敷地面積は5791平方メートル、倉庫は鉄骨造りの平屋建てで床面積1650平方メートル。フレコン対応の自動ラック式で8万袋(1袋30キロ)に相当する2400トンを収容できる。残る敷地は今後活用策を検討する。

 土地取得、倉庫建設、設備関係合わせた総投資額は約3億円。集荷した米を低温倉庫で保管し、品質保持しながら首都圏や広島の米卸業者、商社、外食産業などに提供する。営業倉庫として農家や団体の米も扱う。ライズみちのくの倉庫は精米倉庫として引き続き活用する。

 調印式で、奥本社長は「東北のおいしい本物の米を求め20年前にライズみちのく販売を設立し集荷会社、精米工場、販売会社として一定の評価を得て業績も順調だが、今後人口減少や米離れ、TPPと米をめぐる環境は厳しくなる。その変化に対応し、県内はもとより東北のおいしいお米を首都圏、広島に流通させる一大集積センターとして成長させていきたい」と決意を述べた。

 髙橋敏彦市長は「今まで以上に県内のおいしいお米を全国に届けていただけ、今後の展開にも期待したい。スムーズな企業経営ができるよう全面的にサポートしていく」と歓迎。高橋穏至市議会議長、県ものづくり自動車産業振興室の戸舘弘幸室長も祝辞を寄せた。

 低温倉庫はライズみちのくが管理運営。今後、1年間で5人の雇用を計画している。ライズみちのくの集荷販売は近年、8万袋で推移しており、低温倉庫操業を機に今年産米は10万袋を目指す。