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コラム 記者ワープロ

CUDで快適社会を 北上でフォーラム 専門家の講演やWS

(10/30)
ワークショップで色覚異常を抱える人にも見えやすい文字の配色を考える参加者

ワークショップで色覚異常を抱える人にも見えやすい文字の配色を考える参加者

 きたかみDESIGNネットワーク(平野周代表幹事)の「デザインフォーラム2016inきたかみ」は29日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。色覚異常を抱える人にも見分けやすい色使いを重視するカラーユニバーサルデザイン(CUD)をテーマに講演やワークショップ(WS)が行われ、一般を含む参加者約30人が誰もが住みやすいまちづくりを考えた。

 同団体は建築や美術、写真の専門家らが集まり、2000年に結成。景観からのまちづくりを提言し、景観条例の制定や市街地にある広瀬川の再整備につなげてきた。フォーラムは市民芸術祭に合わせた「デザインウイーク」の一環で開催している。

 色彩から景観を再考することに着目して団体を結成した経緯があり、CUDは会員の間でも関心が高いテーマ。会員でカラーコーディネーターの小田島智子さんが講師を務めた。

 小田島さんは、色の見分けに差が出る色覚異常の種別とメカニズムを説明。国内では男性の20人に1人が抱える割合となる統計を示し、「見え方が違う人は決して少数派ではない。重要な部分を赤で示すなど、色にも情報伝達効果がある。伝えたい情報と色の意味が合致し、容易に判断できるよう配慮するべきだ」とCUDの基本的な考えを紹介した。

 WSでは、文字と背景を題材に参加者が実際に配色を選んだ。色の彩度・明度の一覧図や、スマートフォンのカメラで色覚異常の見え方を再現するアプリも駆使。仕上げた後、「色の明るさが近いと見分けが付きにくい」「字体によって見え方も違うはず」などと互いに講評した。

 小田島さんは「他県ではCUDが広まっている。岩手も考える時期だ」と強調。参加した同市村崎野の自営業熊谷孝一さん(66)は「色覚異常を持ちかなり気にしていたが、セミナーで納得する部分もあった。専門家の話が聞けて良い機会になった」と話していた。