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コラム 記者ワープロ

情熱が未来をひらく

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小原さん(JAXA工学博士)、北上中で講演

北上中の生徒に宇宙開発に携わるまでの道のりを語るJAXAの小原さん

北上中の生徒に宇宙開発に携わるまでの道のりを語るJAXAの小原さん

 【北上】宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小原新吾工学博士(51)=北上市和賀町岩崎出身=による講演会が15日、同市黒沢尻の北上中学校(下川原宏明校長、生徒576人)で開かれた。将来に向けた決意を表明する「立志式」を29日に控えた2年生の参考にしてもらおうと、宇宙開発に携わるまでの道のりを紹介。好きなことをひたむきに追求する素晴らしさを語った。

 同校は副校長会の研修で小原さんとつながり、地元出身者として講師を依頼。2年生171人をはじめ全校が聴講した。

 小原さんは長岡技術科学大、東京大大学院などを経てJAXA入りし20年目。研究開発部門第2研究ユニット研究領域上席で、真空中でも動作する人工衛星の機械部分を手掛けている。

 JAXAには約1550人が所属するが「初めから目指してきた人は30人に1人ほど。中学2年ではまだ進路を迷っていても良い」と切り出した。

 自身は中学時代から野球に打ち込み、黒沢尻工高に進学。部活動に励む一方、「機械も好きで、独学で授業以外の分野を勉強した」とし、工学への興味を高めていった。

 努力を見ていた恩師の勧めで大学に進んだが、研究機関に入り真空をテーマにするまで宇宙とは無縁。人工衛星の故障に絡んだ技術者募集がきっかけになったという。

 ロケットに人工衛星、探査機など多くの人が関わる現在の職務については「最初は機械が衛星に搭載されること自体がうれしかったが、今は自分を必要としてくれる人の笑顔が見たい」とやりがいを語った。

 恩師ら応援してくれる人のありがたさ、情熱の大切さを強調し、「きっかけは簡単でも良い。ちょっとした事で歯車が回り始め、必ず必要とされる時が来る」とエールを送った。