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コラム 記者ワープロ

湿地再生し生態系保全 和賀川 小水路せき止め作業

(11/20)
溝を通して湿地化を促すために土を掘り起こす参加者

溝を通して湿地化を促すために土を掘り起こす参加者

 水辺環境をよみがえらせる活動の一環で、いわて流域ネットワーキング主催(盛岡市、内田尚宏代表理事)の「和賀川スワンプ自然再生作業」は19日、北上川と和賀川合流点近くの北上市鬼柳町古川地内で行われた。同ネットワーキングメンバーらが河川敷の小水路をせき止め、陸地化した乾燥地の湿地化を促す作業に取り組んだ。

 同作業は、昭和30年代まではレキ河原だった両河川の合流点付近は堆積によって陸地化し、外来種の「ハリエンジュ」の繁殖で生態系が変化したため、和賀川自然再生事業として2007年度から岩手国道河川事務所が伐採を始めたのがきっかけ。

 伐採しても3、4年後にはまた成長することから、ハリエンジュなどが育ちにくい本来の水辺環境に戻そうと官民協働で12年度からスタート。小水路をせき止めて乾燥地を湿地(スワンプ)にする作業を続けている。

 同日は、ネットワーキングをはじめ同事務所職員や地元企業、NPO法人わが流域環境ネットのメンバー、学生ら合わせて20人が参加した。

 メンバーは丸太や石を使って小水路をせき止めた上で、周辺の湿地化を促すために、小水路と近くの水たまりをつなぐ長さ約10メートルほどの溝も設置。全員でスコップを使って土を掘り起こした。

 同ネットワーキングによると、外来種の伐採に比べ、湿地化を促す取り組みは、ある程度の人手を確保することで比較的経費をかけずに実行できるという。

 内田代表理事は「外来種の繁殖による生態系の変化は全国的な問題。官民協働によるこの取り組みをモデルケースとして発信していきたい」と語った。