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コラム 記者ワープロ

県産白炭 復活へ 焼き窯の熱い冬

(12/11)
焼成され、窯から取り出された白炭

焼成され、窯から取り出された白炭

 県産白炭の復活に懸ける一般社団法人「楽炭」(千田淳代表)の製炭が本格化している。樹木の成長が鈍くなり、原木として調達できる冬は炭焼きのシーズン。10日も北上市和賀町岩崎地内の窯で製炭講習を兼ねた作業が行われ、真っ赤な炭が寒風に負けない熱気を放った。

 本県白炭製造の第一人者の石川勇さん(故人、奥州市江刺区)から受け継いだ部材で窯を築き、8月に白炭の焼成に成功。一時窯が破損したこともあったが、炭焼きを続けてきた。これまで消費した原木は約7・5トン。

 同日は5回目の取り出しで、サクラをはじめナラやクリなどの焼成を終えた。会員と一般受講者の7人での作業。窯は箇所によっては600度近い高温となる。現れた燃えたぎる炭は、水分を含んだ灰で冷まされてなお熱を帯びていた。

 白炭は燃焼効率が良く、本県産も高品質で知られたが、エネルギー事情の変化や担い手不足で大きく規模が縮小。2015年の生産量は最盛期の1000分の1にも満たない約36トンだった。

 「楽炭」の炭化効率は原木に対して1割を下回ることもあり、まだ高いとは言えない。一方で神奈川県などへの出荷が始まり、県内での販売ルートも模索。森林資源を有効活用する側面も強調し、黒炭の販売でも炭の良さをアピールしていく。