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コラム 記者ワープロ

保存、継承の努力たたえる ひな子剣舞2団体

(12/15)
地域文化功労者表彰を受けた煤孫(上)と道地の両ひな子剣舞保存会

地域文化功労者表彰を受けた煤孫(上)と道地の両ひな子剣舞保存会

文化庁から表彰

 【北上】北上市和賀町の煤孫ひな子剣舞保存会(武田正雄会長)と道地ひな子剣舞保存会(田鎖久一会長)は、文化庁から2016年度地域文化功労者の文化財保護分野で表彰を受けた。長きに渡り、両芸能の保存と継承に努めてきたことが高く評価された。

 ひな子剣舞は本県中部の大念仏と共に巡行したと伝わり、女児が中心の舞い手による静かな演技が特徴。現在は同市と奥州市江刺区にのみ残る。両芸能とも慈覚大師が広めたと伝承され、盆などに舞われた。ともに1989年に県無形民俗文化財に指定されている。

 煤孫地区の中通り集落には、田植え踊りと共に11演目が伝承。江戸時代から相互扶助組織・契約会が担った。明治に一時途絶えたが大正に復活、48年に保存会を結成した。地元小学校が長年伝承に協力。現在もいわさき小の3、4年生が総合学習で歴史とともに習う。会員の舞い手は同校の29人。武田会長(69)は「最近は若手も本気になってきた。指導者も養成していかなくては」と受賞に気を引き締める。

 藤根地区の道地集落は8演目を継承し、煤孫よりやや舞の拍子が速い。途絶時期はなく76年に保存会を結成。地区の芸能まつりや郷土芸能踊り初めなどで披露している。

 少子化により集落内での維持が難しくなり、藤根の未就学児から高校生までの舞い手20人を確保し継続している。田鎖会長(67)は受賞について「驚いたが、簡単には途絶えさせてはいけないという思いがさらに強くなった」と受け止めた。

 14日は両会長が市役所を訪問し、受賞を報告。髙橋敏彦市長は「日ごろから地道に子供たちの指導に努めて評価された。伝統文化継承のほか地域の教育力強化にもつながっている」とたたえた。

 表彰式は2日に東京都の文科省で行われ、両会長が出席した。今年度は全国で98の個人・団体が受賞。文化財保護では45件が対象だった。