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コラム 記者ワープロ

新聞読み意見交換 考え、表現する力養う

(2/7)

吉川校長(左)と共に記事について意見を発表、批評し合う学生たち。社会人基礎力養成にも役立っている

コン・アカ 記事切り抜き授業

 北上市藤沢の北上コンピュータ・アカデミー(吉川一郎校長、学生134人)では、新聞を活用した授業を取り入れている。1学年の教養一般の授業で、自分で切り抜いた記事について意見を発表し他の学生が批評。社会に目を向け、考え表現する力を養っている。

 この授業は社会人基礎力、人間力育成へ吉川校長が2014年度から採用。1学年で3カ月間の共通カリキュラム後、7月からビジネス、CG・CAD、システムの各コースの学生が小論文・作文と隔週で90分間受けている。

 学生は次の授業までに新聞を読み、気になったり興味のある記事をスクラップ。記事に関する意見や感想をまとめ、授業で発表する。それに他の学生が質問や意見を出し、議論し合う。吉川校長は「社会に出る上で普段から人の話をきちんと聞き、コミュニケーション力を付けてほしい」と、自ら授業を受け持っている。

 16年度最後の授業となった2日は、CG・CADコースの11人が受講。学生は▽新幹線清掃「7分間の奇跡」▽JR盛岡駅で「遠野ふゆ物語」のPR活動-などの記事の見解を発表した。

 人工知能(AI)技術搭載車の記事では「75歳以上の死亡事故が多発する中、高齢者の運転をAI車でカバーできれば」との意見が出たほか、在日米軍海兵隊の新型輸送機オスプレイの記事では「事故や危険性など悪い内容の記事が多いが、通常のヘリより速く航続距離も長い。ダメダメといい過ぎるのもどうか」との指摘もあった。

 耐久性の高い従来型携帯電話(ガラケー)発売の記事では「大半の人がスマートフォンの中、なぜガラケーを出すのか」「60、70代はガラケーの需要もある」など多様な意見が出された。

 佐藤倫憲さん(奥州市江刺区)は「家で新聞をとっておらずテレビや携帯(スマホ)でしか情報を得ていなかったが、新聞の良さを学ぶことができた。社会を知る上で、今後はできる限り新聞を読みたい」と充実した表情。吉川校長は「最初の頃と違い、学生は社会に目を向けるようになり、自分で考え表現する面でも成長が見られた。新聞は公平で、大局的にものを見る上でも有効だ。今後も社会人力、人間力醸成のために続けたい」と話している。