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コラム 記者ワープロ

滑田鬼剣舞 台湾で発信 ランタンフェス出演へ

(2/10)

台湾公演を前に最後の練習で息を合わせる滑田鬼剣舞の舞い手

 北上市の滑田鬼剣舞(伊藤裕庭元)は、11日に台湾の雲林県で開幕するランタンフェスティバルに出演する。直行チャーター便運航など本県との結びつきが強まる国に郷土芸能を通じて、東日本大震災時の支援への感謝と日本、岩手の魅力を伝える。

 同フェスティバルは、旧暦の正月に合わせて年始を祝うイベント。会場を数千のランタンが彩り、国内外の民俗団体などがパフォーマンスを繰り広げ、海外からの観光人気も高まっている。今年は19日までの日程で、滑田の出演は初日の予定。

 同鬼剣舞は1897年創始で、1993年に鬼剣舞継承団体の一つとして国の重要無形民俗文化財に指定された。今年は120年の節目に当たり、海外公演は99年のドイツ以来4回目となる。

 県などを通じた打診を受け、舞い手9人を含む12人が出演。演目は「刀剣舞の狂い」、滑田が特色とする「狐剣舞」「三人加護」などを上演する予定だ。

 出国前日の8日夜は、同市滑田の中通り自治公民館で最後の練習に臨み、最終調整を行った。同鬼剣舞の高橋忠男保存会長(65)は、震災後に台湾から支援に訪れた人たちを沿岸部へ送った際、「後藤新平、新渡戸稲造ら本県出身で台湾に尽くした人たちへの恩義を語っていた」と振り返り、「舞もさることながら、供養念仏など地域での活動を続けてきたのも滑田の特色。せっかく頂いた機会を生かし、北上の郷土芸能の代表という思いで世界の人に舞を見せる」と意気込んだ。

 初めて海外公演を踏む舞い手の会社員伊藤尚志さん(39)=同市滑田=は「慣れない場所で舞うので、周りと息を合わせるのが大切。仕事の後もできる限り集まって練習してきた。日本に勇壮な踊りがあるのを知ってほしい」と力を込めた。