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コラム 記者ワープロ

産学官連携指導に光 黒沢尻工高

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第1種電気工事士の技能試験突破を喜び合う教諭と黒沢尻工高電子科の生徒。同科は今年度、過去最多の合格者を出した

電子科8人含む31人合格
国家資格第1種電気工事士
 県立黒沢尻工業高校(福士猛夫校長、生徒・学生663人)の2、3年生31人が、2016年度の第1種電気工事士の試験に合格した。電気科23人のほか、電子科は過去最多の8人が突破。北上市内外の業界を巻き込んだ産学官連携での指導が奏功した。

 第1種電気工事士は、あらゆる電気工事を施工できる最上位の国家資格。筆記・技能試験を合格した上で、修めた課程により3~5年の実務期間を経て認定される。

 同校は卒業生が早期に技能を生かし活躍できるよう、在学中の受験を奨励。北上川流域ものづくりネットワークを通じた産学官連携や、卒業生とのつながりを生かして現役の講師に依頼。横川目電業(同市和賀町横川目)など市内外の企業・団体の指導や支援で、合格者を増やしてきた。

 今年度は毎年取り組む電気科に加え、10年以来で電子科の生徒が合格。立花永遠君(電子科2年)は「電気を取り扱う分野に就職したいのでぜひ取りたかった。部活や授業と両立させ頑張った」と振り返る。

 川村貴久君(同)も「二つの科が同じ教室で練習する新しい状況で切磋琢磨(せっさたくま)した。支援してくれた外部講師の皆さんや先生に感謝し、勉強にも応用する」と自信を深めたようだ。

 県電気工事業工業組合がまとめた15年11月現在の県内の同工事士資格者数(最新)によると、全1235人のうち50~60代は計657人で半数以上を占める。今後10年でこの世代が現役を退き人手不足が深刻化するとみられ、若手の地元定着は業界の喫緊の課題となっている。

 加藤正電気科長は「電子科も加えて合格者数を維持できた。企業との連携は、生徒が社会になじみやすい環境作りや学校の周知に相互で効果があった」と強調。「10年スパンで人材確保を進めていかなくては」と話している。