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コラム 記者ワープロ

鮮やか 布絵の世界 皆川さん(水戸)作品展

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布絵展を開催している皆川末子さん。最新作も含め、鮮やかで精緻な大作が並べられている

 【北上】水戸市在住の布絵作家皆川末子さん(69)の「布絵の世界展in北上3」は4日、北上市九年橋のギャラリーボイスで始まった。皆川さんオリジナルの精緻で鮮やかな作品が、来場者を魅了している。20日まで。

 布絵は日本画の下絵を描き、古布を使い情景や人物を表現。絵の具を使用しない技法で、皆川さんが独自に考案した。

 約30年間で250点以上の作品を手掛け、国内各地のほか、米国やオランダ、ハンガリーなど海外でも作品展を開催。国際交流活動や福祉活動、布の保存伝承、布絵の指導などで幅広く活動している。

 北上では2010、12年に開いており、皆川さんは「東日本大震災では1度目に来た方が多く亡くなり他人事ではなかった。岩手の方は温かく、ぜひまたやりたかった」といい、5年ぶり3度目の作品展が実現した。

 今回は厳選した大作36点を展示。1990、91年の初期に作製したおとぎ話シリーズは桃太郎や浦島太郎、日本西遊記を時代考証に基づき制作。各月の花や国際交流をテーマとした作品、自身が気に入った古布で作り女性をイメージした近年の「メッセージシリーズ」などが並ぶ。2016年の最新作「追憶」も公開している。

 古布は主に着物、帯として役割を果たしたものを利用。皆川さんは「日本の伝統を生かし、人生の先輩の魂が入った布を供養するため」と布絵を作る意図を説明する。

 作品によっては500パーツ以上となり、人物の目や爪、花の芽、葉など細部も見事に表現。花巻市太田の三上昭子さん(41)は「じっくり見ると立体感が出て、細かいところまで手を掛けている。色使いもきれいで感性も若く、見ていて楽しい」と、堪能していた。

 期間中は午前10時~午後8時(最終日は5時)で入場無料。皆川さんは5、19、20日に在廓。19日午後1時から、皆川さん指導の布絵特別体験講座もある。参加費3500円。問い合わせはボイス=0197(63)8041=まで。