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コラム 記者ワープロ

花型識別で新技術 岩手生工研 八重咲きリンドウ育成効率化へ

(3/28)

 公益財団法人岩手生物工学研究センター(北上市成田、杉原永康理事長)は、DNAマーカーによる八重咲きリンドウを識別する技術を開発した。この技術によって、定植前の苗から採取した小さな葉の段階で花型が識別できるため、新規性が高い八重咲き品種の効率的な育成に大きな期待が寄せられる。

 同センターなどによると、県の主要花卉(かき)品種のリンドウは、初夏から晩秋にかけて切り花や鉢花として、特に盆や彼岸の仏花で用いられており、最近では鉢物を敬老の日用のプレゼントとするなど一般家庭での利用もあるという。

八重咲きリンドウ

 市場から特徴ある花の新品種が求められている中、県内ではほとんどが一重咲きで、これまで育成されていない八重咲きの品種育成の効率化につなげようと、花型識別の技術開発に着手した。

 ある特定の遺伝子が変異している八重咲きは、これまで花型を確認するのに開花までの約2年を要していた。今回開発されたDNAマーカー(目的とする遺伝形質の目印になる配列)による識別技術で、若い苗の段階(1カ月程度)での選別が可能となる。

 岩手生物工学研究センターによると、現在は県農業研究センターや八幡平市などと新品種の開発を進めており、今回の識別技術の開発によって、品種育成がさらに進むとみている。

 今回の成果は国際学術雑誌「Molecular Breeding」オンライン版(9日付)に掲載されたほか、29日に名古屋大東山キャンパスで開かれる育種学会での発表も予定している。

 岩手生物工学研究センター園芸資源研究部の西原昌宏研究部長は「共同参画している各研究機関の協力があってこそ。さらに品種育成を前進させるため、私たちが担っている基礎研究の分野で今後もバックアップしていく」と語っている。