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コラム 記者ワープロ

利根山が描いた民話 記念美術館企画展

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今年度の皮切りとして開幕した企画展「利根山光人―民話の世界―」。利根山が描いた「早稲田学報」の表紙の原画30点を公開している

「早稲田学報」表紙原画を公開

 【北上】北上市立利根山光人記念美術館の2017年度企画展「利根山光人―民話の世界―」は1日、同市立花の同館で始まった。利根山(1921~94年)が日本の民話を描いた、出身大学の同窓会誌の表紙原画を展示。好んでモチーフにした南米や東北の民俗と同様、土着文化への関心の強さを伝えている。5月25日まで。

 今年度3回予定している企画展の皮切りで、冬季休館明けに合わせて開幕。利根山彌惠子夫人から市へ寄贈された作品のうち、早稲田大校友会の「早稲田学報」の表紙を飾った30点を公開している。

 いずれも紙に描かれた小品で、油彩や水彩にコラージュなども取り入れ表現。カッパが馬を水辺に引き寄せる様子や桃から飛び出す桃太郎など、民話の一場面を印象的な構図で捉えている。

 作品のほか、編集者で児童文学作家・評論家の藤田圭雄さん(同大卒)が民話を解説した誌上連載「表紙によせて」をパネルにして紹介。同誌の実物も並べた。

 利根山は43年早大卒。48年には石版印刷機を早大から譲り受けている。表紙画は75年から数年にわたって引き受けた。

 同年から現在同館となっているアトリエで制作を始めており、作品からは北上とのつながりを伺い知ることもできる。高橋平光専任研究員は「土着的文化に向けられた意識は、民話を描いた作品にも共通したものがある」とし、常設の「東北の祀(まつ)り」シリーズと併せた鑑賞を勧めている。

 入館料は一般300円、高校生120円、小中学生60円。北上展勝地さくらまつり(10日~5月7日)期間中は無料。時間は午前10時~午後4時(入館は3時30分まで)。問い合わせは同館=0197(65)1808=へ。