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コラム 記者ワープロ

「きたかみ世界塾」推進 人材育成へ協定

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「きたかみ世界塾」の推進連携協定締結後、握手を交わす菊池校長(右)と髙橋市長

北上市と黒沢尻北高
地域貢献を意識付け

 県立黒沢尻北高校と北上市は8日、まちづくり人材育成事業「きたかみ世界塾」の推進に関する連携協定を締結した。若い感性で地域課題の解決に向け行動する高校生を市職員らがサポートし、高校と市が連携して将来の北上に関わる人材を育成していく。

 同塾は、塾生となる同校生徒が地域課題を主体的に捉えて検証するほか、解決策を考え行動する体験を通じ地域やグローバル社会に寄与できる人材を育てるのが狙い。

 同校は2015年度から「総合的な学習の時間」を活用し、生徒たちが地域課題の検証と解決策の検討に取り組み、市職員がメンター(助言者)として出向いている。17年度で3年目となり、一層の事業推進へ協定を結ぶ。自治体と地元高校による協定に基づく官学連携は、全国的にも先進事例という。

 締結式には同校の菊池浩校長と千葉治副校長、同窓会、PTA関係者、髙橋敏彦市長ら市幹部職員が出席。菊池校長と髙橋市長が協定書に署名し、握手を交わした。

 菊池校長は「2年間で生徒の地域貢献の意識、進路意識向上の成果も見えている。協定締結でプログラムをさらに深め、結果を出せるように努めたい」と強調。髙橋市長も「復興イベントに高校生が自主的に関わるなど、まちに高校生の姿が見えるようになってきた。地域のため、今後力を合わせていきたい」と述べた。

 15年度は1年生、16年度は1、2年生が活動し、17年度は全学年が対象。1年生は地域の現実的な課題を知り、解決へアプローチ。2年生は1年時に学んだことをさらに深め、3年生は自らの進路に向け具体化する。

 これまで市は職員が自発的に研修の一環で協力していたが、協定締結で組織的に関わる。今年度は24人が派遣され、生徒たちをサポート。生徒たちがまちに出て取材、課題を掘り起こす際にはコーディネートする。

 市は「職員もまちの課題を一緒に勉強し、意識が高まっている。若年層の関心を高め、まちづくりの担い手育成へ連携を深めたい」(松田幸三企画部長)という。

 関係者は地元に残る人、将来戻る人、離れて暮らす人も「さまざまな形で北上に関わってほしい」と願い、菊池校長も「(生徒たちに)地域を知り、大きな視点で地域のリーダーになってほしい」と期待を込めた。