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コラム 記者ワープロ

国体レガシー 釜石へラグビ W杯成功願い 北上市

(6/1)

ゴール後の座席譲渡式で、W杯成功へ思いを共有する(左から)桜庭さん、野田釜石市長、髙橋北上市長、千田さん=31日、釜石市・シープラザ釜石

旧国立の座席
リレーマラソンで搬送

 北上市は31日、2019年のラグビーワールドカップ(W杯)会場地となる釜石市に、旧国立競技場の座席をリレーマラソンで届けた。さまざまな名勝負が繰り広げられた旧国立競技場と16年の希望郷いわて国体・いわて大会のレガシー(遺産)が詰まった座席が市民ランナーらを通じ無事送られ、W杯成功へ機運を盛り上げた。

 北上市は国体・大会のため北上陸上競技場で譲り受けた旧国立競技場の座席6500席のうち予備の300席を釜石市に譲渡し、W杯会場となる釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)で活用してもらう。このうち、ラグビーW杯で母国を連覇に導いたニュージーランド代表元主将のリッチー・マコウさんが5月27日に北上市で開かれたキッズラグビークリニックでサインした座席をリレーした。

 リレーマラソンは、31日に実施された国際チャレンジデーの一環。バルセロナ五輪女子マラソン銀メダリストの有森裕子さんが第1走者となり、午前8時25分に北上市役所をスタート。市民ランナーが背負い、釜石までの約90キロを15区間17人でつないだ。遠野市内で10キロを走った木野渉さん(42)は「座席にはみんなの思いが重く感じた。暑かったが、無事に役割を果たせた」と充実した表情を見せた。

 仙人峠を越え、最終区は釜石市中心部を髙橋敏彦北上市長、同市ラグビーフットボール協会長の千田美智仁さん、釜石シーウェイブスRFCゼネラルマネジャーの桜庭吉彦さんの3人で走り抜け、午後6時ごろシープラザ釜石にゴール。譲渡式では髙橋市長が、野田武則釜石市長に座席を手渡した。

 髙橋市長は「みんなでつないで届けることができた。全国の皆さんの思いがこもった座席だけに、大会の盛り上げにつながれば」と期待。野田市長も「みんなで運んできてくれた重みを感じる。全国の皆さんの思いに応えるためにも、感謝を伝える場としてW杯を成功させたい」と謝意を示した。

 新日鉄釜石の中心選手として日本選手権7連覇に貢献した千田さんは「プレーした国立の座席が受け継がれるのは非常に感慨深い。世界中から来る方々から『すごかったね』と言われる大会にしてほしい」と願った。

 北上市はW杯公認キャンプ地誘致を目指しており、今回の譲渡で釜石市民と思いを共有した。