北上で中部ブロック説明会
県教委が2010年度から策定を進める県立高校の次期再編計画の指針となる「今後の高等学校教育の基本的方向」案の岩手中部ブロック説明会は4日夜、北上市相去町の県立北上翔南高校で開かれた。おおむね十数年先を展望した高校教育の基本的な考え方と方向性を示した同案が説明され、「高校標準法の標準に基づいた1学級40人」「1学年4~6学級程度」を前提とした学校規模のほか、地域の意見を参考に同案をまとめることが示された。
説明会には花巻、北上、西和賀の3市町から学校、行政、PTAの関係者ら約50人が出席。県教委事務局が、花巻・北上地方では高校学級数が来年度に41となるのに対し、15年度が37、20年度が33となる見通しで、少子化の進行が明らかにされた。
参加者からは「自治体から高校がなくなるのは不安」「県内は多くのへき地を抱え、小規模校が出てくるのは仕方がない。高校標準法の標準定員を下回ってもいいのでは」と高校再編に疑問の声を投げ掛けたほか、生徒数が定数に満たない状態が続く大迫、西和賀両校のPTAらからは「地域の文化伝統に配慮するなど実情に合った教育カリキュラムを求めたい」「生徒が通いやすい足の確保や、交通の支援なども併せて考えてもらいたい」との提言が出された。
県教委側は「政権交代による公立高校無償化など国の施策に注目している。定員40人についても緩和の可能性があり、今後も注視したい」と述べた。
地域説明会は19日まで県内9地区で開催される。県教委は3月中に基本的方向をまとめる方針で、来年度からおおむね10年間の「第2次高校整備計画」の策定に入る。また、県教委では今月28日まで同案に対する県民の意見を募集している。