<一関学院、専北と対戦〜23日、準決勝>
第八十八回全国高校野球選手権岩手大会(県高野連など主催)は二十二日、休養日で試合はなく、勝ち残った四校は調整や休養などに充て準決勝に備えた。
二十三日は盛岡市の県営球場で準決勝二試合が行われる。第一試合は、盛岡大附と公立勢で唯一勝ち残った大船渡の一戦。
第二試合では、春夏連続甲子園出場を目指す一関学院と六年ぶり甲子園を狙う第二シード専大北上が激突する。
=「夢の甲子園」へあと2勝〜一関一苦杯、大野の健闘光る=
第八十八回全国高校野球選手権岩手大会は、準々決勝まで計八十試合を終え、準決勝と決勝を残すだけとなった。「戦国大会」を反映してか、シード校で勝ち残ったのは第二シード専大北上のみ。春夏連続の甲子園出場を目指す一関学院、十五、十六年と連覇した盛岡大附の私立実力校もノーシードながら順当に勝ち上がり、公立勢では大船渡が二年連続ベスト4入り。私立勢の一角に食い込んだ。
一方、惜しくも敗れた各校の戦いぶりも見事だった。第一シード一関一は準々決勝で盛大附にまたしても苦杯をなめたものの、三年連続ベスト8と安定した実力を発揮。特に主砲岩渕大地主将(三年)の攻守にわたる活躍と新沼悠太、菅原淳二年生「二本柱」の投球が光った。六十年ぶり夏全国(甲子園)の夢は両投手ら後輩に引き継がれる。
夏連覇を狙った花巻東は四回戦で、大船渡に惜敗。ナインには連覇のほか、五月に急逝したコーチの分も−という思いもあったはず。最終回も1点差としなお二死満塁と一打サヨナラまで攻め立て、前年覇者としての意地を見せつけた。敗れたのはほんの紙一重。中村啓文主将(三年)らナインの涙が印象に残った。
大野は三回戦で第四シード一関工を破るなど、創部以来初のベスト8。準々決勝も大船渡を最後まで苦しめ、今大会旋風を巻き起こした。全力を出し切り、笑顔で球場を去ったナインにすがすがしさを覚えた。
千厩は四回戦敗退も、三回戦では息詰まる投手戦を制しサヨナラ。岩渕由将投手(三年)の粘投が劇的な幕切れを呼んだ。四回戦では弥栄中時代にバッテリーを組んでいた関一・岩渕主将に本塁打を打たれたものの、堂々真っ向勝負を挑んだ姿はあっぱれだった。
黒沢尻北、黒沢尻工の北上勢も一回戦から三勝し16強入り。黒北・滝田翔(三年)と黒工・照井智大(三年)の両主戦は四試合を投げ、最後までエースとしての気概を見せた。遠野も二回戦で古豪福岡を破り勢いに乗り、8強入り。準々決勝でも終盤まで一関学院を苦しめた。
三回戦終了時点で16強は公立十二校、私立四校だったが、残ったのは公立一校、私立三校。私立勢十一年連続甲子園が続く中、大船渡が公立勢の意地を見せるか。かたや盛大附、専北、学院は百戦錬磨の力を発揮するか。泣いても笑ってもあと二つ。負けたチームの思いも胸に、最後まで熱い好勝負を期待したい。(高校野球取材班)
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