●新聞記者と取材



 新聞記者は毎日、どんな仕事をするのでしょうか?
 テレビなどでは女性の記者も登場しますが、岩手日日新聞社ではど うなっていますか?
 記事は原稿用紙に書くのですか?

 新聞記者は時間とのたたかい

 事件や事故は、時を選ばず発生します。楽しい話題や刻々と変化する経済の話題もたくさんあります。記者は読者の立場に立って、毎日、たくさんの取材を行います。

 事実を正しく伝えるために、記事は慎重にまとめられますが、新聞には、印刷時間に間に合わせるために、締め切り時間というものがあります。この締め切り時間を過ぎれば、いくら、たくさんの記事を書いても紙面にはのりません。
 記者は、この締め切り時間を考えながら、取材したニュースをきちんと、まとめなければなりません。

 女性記者もがんばっています

 岩手日日新聞社にも女性記者が活躍しています。新聞社は男性が多い職場でした。でも最近は編集局だけでなく、営業、広告制作、販売などの分野でも、女性がいっぱい活躍しています。



 記事は難しい?

記事の基本は
▽だれが(Who) ▽いつ(When) ▽どこで(Where)
▽なにを(What) ▽なぜ(Why)  ▽どのように(How)
の6つの要素「5W1H」といわれます。

 しかし、どんな記事でも必ず5W1Hのスタイルで書かなければならないということはありません。何がニュースか、読者に伝えるポイントは何か、などを判断する能力や感覚が記者にとって大切になってきます。

 逆三角形の記事?

 記事はニュースの核心となる内容を最初に書き、次に二次的に重要なこと、経過的な事項、背景説明などをまとめていきます。補足的なことは最後になります。

 このスタイルを「逆三角形」の文体といいます。この書き方を徹底することによって、読者はニュースのポイントを早く、要領よく読み、知ることができます。



 記事にもルール?

 毎日の新聞をていねいに読んでくださる読者のみなさん、ふだん使っている家庭用のワープロなどと表示が異なることに気づいていますか?

 年齢やパーセントなど単位記号の書き方などには新聞独特のものがあります。また数字や時間、会社名などの書き方などにも決まり事がいっぱいあります。限られた紙面の中で、わかりやすくニュースを伝えるために、長年かかってできあがった新聞のルールなのです。

 原稿用紙からワープロへ

  新聞記者と原稿用紙……だれもが連想することでしょう。でも、原稿用紙を使うことはなくなりました。
 (もちろん編集局に原稿用紙はありますヨ!)
  
 そうです、記事もワープロでまとめているのです。今は、どこの家庭や職場にもワープロはありますが、岩手日日新聞社で最初に記者全員がワープロを使い始めたのは、昭和62年(1987年)のことでした。

 いまでこそ、新聞社でワープロを使うのはごく当たり前のことですが、技術の先端をはしると言われた新聞業界にあっても、当時はまさに画期的なことだったのです。新聞社の経営者や記者の間では「ワープロで本当に原稿は打てるのか」「やはり記事は原稿用紙じゃないといけない」などと、不安や反発があったのです。

 ワープロは大変便利な機能をもっていますが、いくら高価なワープロでも、へたな記事がじょうずに書ける”魔法の道具”ではありません。新聞記者として、多くの知識をもって、的確に伝える努力を積み重ねているのです。

 ワープロも技術の進歩で、いまや新聞づくりの中で欠かせないものになってきました。それと同時に携帯電話とノートパソコンを結んで、場所を選ばずに原稿をまとめ、編集局に送るモバイル送信も日常的に行われ、出稿のスピードは飛躍的に向上しました。

 また、紙面に掲載する写真も、かつては撮影したフィルムを薬品で現像、さらに引き伸ばし機を使って暗室で印画紙という特殊な紙に焼き付け、電話回線を利用して電送機での送信など時間のかかる作業でしたが、デジタルカメラの出現で高画質のカラー写真がいつでも、どこからでも撮影、本社送信できるようになりました。インターネットを活用した技術もどんどん導入されています。
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