●質問


 毎日の生活にもっとも身近な新聞。
 知っているようで知らないことが多い新聞。
 ちょっと聞きづらい新聞の疑問。でも知りたい新聞のあれこれ。
 このページは、そんな質問のコーナーです。

新聞の制作、発行の形態は、
コンピューターの導入でどのように変わりましたか。
   ニュースをより早く、正確に、分かりやすく、美しい紙面で読者に届けるかは、新聞の長年の課題です。十数年前に始まった新聞制作へのコンピューター本格導入で、この「夢」は大きく前進しました。

 かつて1文字ずつ拾っていた鉛活字はディスプレー上に並ぶ文字に変わりました。原稿や写真の運搬、手渡しはほとんどなくなり、取材記者からデスク、編集者などはコンピューターシステムでつながりました。

コンピューターによる紙面の編集は、 従来とどうちがいますか。
   鉛活字の時代は、活字を1本ずつ拾って紙面を作っていましたし、写真植字と呼ばれる光学式の時代は、15字や12字詰めに印字された帯状の印画紙、フィルムを台紙に手作業で張り付けることが必要でした。

 それが、コンピューターによる電子編集装置によって、画面を見ながら、自由自在に記事や見出しなどを張り付けたり、削除したりすることができるようになりました。技術の発達で、操作が簡単になるとともに、岩手日日新聞社では、かつての専門の新聞制作スタッフだけでなく、整理記者もCTSを操作して、担当する紙面を組み上げています。一部の新聞社では、支社や支局など本社から離れたところで紙面編集を行うところもでてきました。コンピューターの出現、そして操作性が飛躍的に改善されたことで、編集の仕事は大きく変わりつつあります。

記者ワープロは 家庭などで使うワープロとちがうのですか?
   岩手日日新聞社では、昭和62年(1987年)から記者ワープロを導入しましたが、当時、ワープロは電気店などで販売され注目されていたものの、多くの新聞社では「ワープロで記事が打てるものか」「記事は原稿用紙に限る!」「時間がかかってしまう」など、原稿用紙になれた記者から、あまり歓迎される代物ではありませんでした。

 でも、訂正や挿入、削除などが簡単にでき、しかも電話回線などを使ってどこからでも瞬時に原稿を送れることで、今ではむしろワープロを導入していない新聞社は珍しいほどです。

 そして記者にとっては、もう手放せない「七つ道具」の一つになってしまいました。その記者ワープロですが、岩手日日新聞社の場合、機能的には市販のワープロと同じですが、新聞特有の年齢数字など、記者が使いやすいように開発された新聞記者専用ワープロのプログラムを使っています。

新聞紙面の上下にあるギザギザと、
下にいくつかの穴があるのはなぜですか?
   新聞は、トイレットペーパーのお化けのような巻き取り紙に印刷された後、ページをそろえて折りたたまれ、回転する特殊なカッターで切断されます。カッターも高速のため、真っすぐな刃でなく、ノコゴリみたいな刃が使われます。新聞の上と下の切り口がギザギザになっているのは、このためです。

 また、穴があいているのは、新聞を1部ずつ切ったり、折ったりするために、針金のような金具を差し込んで引っ張った跡で、「針穴」といいます。つまり、新聞を高速で印刷する上で欠かせない技術なのです。

紙面に「AFP=時事」とか「AP=共同」などと
書いてありますが、何のことですか?
   AP、AFP、時事、共同というのは通信社のことで、その記事が通信社から送られてきたことを表します。新聞に掲載されている記事は、その新聞社の記者が取材して書いた記事だけではありません。よその県、外国でのできごとなど、通信社から送られてくる記事も紙面にのせています。

 通信社には、新聞社と同じように記者がいて、取材して記事をまとめますが、新聞はつくらず、その記事や写真などを新聞社や放送局に送ることを仕事にしています。また、記事のほかに、テレビやラジオの番組関連記事を専門にしている通信社もあります。岩手日日新聞社では時事通信社などと契約して、紙面づくりに役立てています。

新聞1ページに どのくらいの文字を使っていますか?
   岩手日日の紙面は1行に11文字、1段76行で編集しています。1ページは15段で構成されていますから、単純に計算すると11×76×15=12,540となります。普通の400字詰め原稿用紙に書くと、新聞1ページでなんと約31枚分にも相当するのです。ただ、これは写真や見出し、広告などをまったく考えず、文字をびっしり使った場合の計算ですから、実際は編集する段数や記事内容などによって大幅に変わることになります。
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