胆沢平野土地改良区(及川正和理事長)は28日、晴天続きで管内の農業用水の不足が懸念されるため、通水制限の実施を決めた。30日から寿安、茂井羅の2水系を基本に交互通水する。降雨により石淵ダム(奥州市胆沢区)の貯水位が回復した場合は通水制限を解除する。
同管内では、例年この時期は水不足に見舞われることが多く、昨年は7月上旬に通水制限を実施した。今年も7月に入って石淵ダム上流にまとまった降雨がなく、流入量が毎秒5トンを切る状況が数日続いたため、通水制限に踏み切る。
同改良区では同日、交互通水計画を管内の道水路保護組合(11組合)を通じて組合員約7300人に通知。29日を周知日とし、30日午前9時から実施する(石淵ダムから取水していない穴山水系は除く)。
交互通水は、寿安水系と茂井羅・西南部水系で毎秒5~6トンずつ1日通水、1日断水を交互に繰り返す。30日夕から8月1日午後は水路の刈り払いのため全水系で断水し、全域通水を経て翌2日から交互通水を再開する計画。
同ダムの貯水位は、洪水期(7~9月)に保つべき312メートル以下から利用最低水位300メートルの間の約308メートル(28日午後現在)。
管内の水田は中干しの期間が終わり、出穂期を迎えつつある。同改良区の佐々木徹水利整備課長は、まとまった降雨を期待しながら「稲の生育や農作業に支障がないよう万全を期したい」と話している。