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コラム 記者ワープロ

夢の実現を展望 奥州市ILCビジョン素案 地域産業振興など目標

(3/7)

 次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」と共生できるまちづくりを目指す奥州市は、市ILCまちづくりビジョンの素案を作成した。国内建設候補地として同市を含む北上山地(北上高地)の優位性を示しつつ、ILC建設による新たな可能性や夢の実現などを展望。数多くの関係機関と連携していくための行動指針として、▽地域産業振興▽多文化共生の推進と快適な生活環境向上▽次代の人材を育成できる国際研究都市-の3項目を掲げた。

 ビジョンは、策定の目的や位置付けをはじめ、▽ILCの概要と可能性▽目指すべきまちづくりの将来像▽魅力ある奥州となるための行動指針-で構成している。計画期間は現在からILCの本格的運用が始まる頃までで、市ILC推進室と市ILC推進連絡協議会を中心に施策を推進する。

 このうち、目的では「世界最先端施設が日本に建設されることで日本の物理学が飛躍的に発展するだけでなく、国際的な頭脳拠点、科学技術の発展拠点として世界の科学に貢献することが可能」とし、地域の教育環境向上や本県、東北全体の経済発展、地域活性化を期待。ILCによる新たな可能性として新技術や知識の発見、市民と外国人の交流機会の増加、新産業創出、人材流入なども明記した。

 目指すべき将来像は、▽奥州から未来を創る(イノベーション)▽時空を超えたつながりが光り輝く(ネットワーク)▽恵み豊かな自然・文化と共生する(サスティナビリティ)-の3点。魅力ある奥州となるための行動指針では、地域産業振興、多文化共生の推進と快適な生活環境向上、次代の人材を育成できる国際教育都市を掲げた。

 行動指針では、さらに充実・強化を目指す取り組みと早期に実施を目指す取り組み、ILC本格的運用に向けて実施を目指す取り組みに分けて事業や施策を明記。

 このうち、地域産業振興の「世界に直結するものづくりの振興」では、地域企業の競争力強化支援や産学官の連携強化・情報共有ネットワークの構築、イノベーション拠点の創出、サテライトキャンパスの誘致、多機能型イノベーションセンターの設置など10項目が盛り込まれた。

 ビジョンは、2015年7月に初会合を開催した市の策定委員会(会長・亀卦川富夫いわてILC加速器科学推進会議代表幹事)が検討を重ねて素案をまとめた。市はパブリック・コメント(意見公募)を経て15年度中の策定を目指している。