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コラム 記者ワープロ

職人の技、 肌で 岩谷堂箪笥 関西の学生が製作実習

(9/8)
及川会長(右)の指導で岩谷堂箪笥作りの実習に励む上杉さん

及川会長(右)の指導で岩谷堂箪笥作りの実習に励む上杉さん

 奥州市江刺区田原の藤里木工所(及川雄社長)で、関西の男子学生が岩谷堂箪笥(たんす)の技術実習に励んでいる。県南広域振興局の伝統的工芸品短期現場実習で、職人の技と心に触れながら製作の全工程を体験して16日までに小箪笥を仕上げる。

 実習している学生は、山梨県出身で京都美術工芸大3年の上杉瞭太朗さん(21)。2007年度から継続する事業で実習者は15年度まで延べ50人いるが、16年度は1人のみ。

 毎年受け入れる藤里木工所では、木地作りから漆塗り、金具作り、取り付けまで全工程が学べる。上杉さんは5~16日の土日を除く実質10日間、職人に囲まれて実習を積む。

 センとキリを用いて作る小箪笥は、引き出しが2段で約30センチ四方。実習では、通常は機械加工する板を組むための「ほぞ」をのこぎりとのみで作るなど手加工で進め、箪笥作りの基本を身に付ける。

 上杉さんは「大学の先生は作家が多く、視野を広げるため現場の雰囲気を知りたかった。質の良い物を効率的に作るには何が大切かを学びたい」と意欲。

 指導に当たる及川孝一会長(78)は「大学で経験はあっても、やり方が違うため要領はまだ。仕事は丁寧なのできれいに仕上げるはず」と語る。

 実習終了後、伝統工芸サポーターとして登録し、情報発信にも協力してもらう。