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コラム 記者ワープロ

ルンビニー苑小林さん 絵画展、回重ね10年

(10/3)
ささらホールで10年目の作品展を開いている小林さん。独自の色彩感覚や表現手法の絵画が並ぶ

ささらホールで10年目の作品展を開いている小林さん。独自の色彩感覚や表現手法の絵画が並ぶ

色彩感覚 研ぎ澄ませ

 【奥州】花巻市石鳥谷町のルンビニー苑に在園し、創作活動に取り組む小林覚さん(27)=釜石市出身=の作品展が16日まで奥州市江刺区の江刺体育文化会館ささらホールロビーで開かれている。同ホールでは10年目で、文字の配置や独自の色彩感覚で表現された絵画を紹介。2日は節目を記念してコンサートが催され、小林さんも家族と訪れて交流を深めた。

 重度の知的障害と自閉症を持つ小林さんは、県立釜石養護学校(現釜石祥雲支援学校)の中学部時代に絵を描き始めた。当初は黒の鉛筆のみだったが、次第に色鉛筆や油彩絵の具などを用いた特徴的な色彩の作品が増え、2006年に「少年時代」がいわて・きららアートコレクションのきらら大賞を受賞するなど注目を集めた。

 07年にルンビニー苑に入園。釜石養護時代に絵の才能を見いだした元養護教諭の佐藤卓郎さん(66)=同区=によると、最近は書作や陶芸などの制作に取り組んでいるという。

 同ホールでは07年から毎年個展を開いており、会場には「少年時代」や、東日本大震災の津波で流された自宅の2階部分で奇跡的に残っていたという「Let it be」など23点を展示。ギターをモチーフにした最新作も並ぶ。

 「家にいればかけっ放しであらゆるジャンルのものを聴いている」と父の俊輔さん(61)=釜石市=が語るほど音楽が好きで、曲のタイトルを題名とした作品も多いことから同ホールは2日、展示10周年記念としてロビーコンサートを企画。江刺ギター組合のメンバーが歌と演奏で「少年時代」などを披露し、来場者を楽しませた。

 同日は小林さんと両親の俊輔さん、眞喜子さん(59)も訪れ、音楽と交流のひとときを共にした。眞喜子さんは「絵で表現できることは素晴らしいし、楽しんでいるのがいいこと。これからも描き続けてほしいし、私も応援したい」と語る。

 開館時間は午前9時~午後6時。月曜休館。俊輔さんは「江刺で毎回開催させていただき感謝している。楽しさが伝わるような絵なので見てもらえれば」と話している。