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コラム 記者ワープロ

郷土芸能継承誓う 奥州 南下幅念佛剣舞200年祭

(10/17)
200年にわたり地域に受け継がれてきた演目を披露した南下幅念佛剣舞

200年にわたり地域に受け継がれてきた演目を披露した南下幅念佛剣舞

 南下幅念佛(ねんぶつ)剣舞の200年祭が16日、奥州市胆沢区の南都田第2区自治会館で開かれた。先人供養や、第34代の新庭元・髙橋哲也さん(40)らへの巻物伝授式のほか、保存会員が演目を披露。地域に根差して歩んできた郷土芸能の節目を飾った。

 関係者、地区民ら約100人が出席。第33代庭元の髙橋孝さん(79)が「ろうそくの火を消すことなく、若い人たちに支えられ、きょうを迎えることができた。今後も新しい庭元を軸として保存会一同、心を一つに一生懸命郷土の文化を継承していく」と式辞を述べた。

巻物2巻と秘伝書譲渡証を新庭元の髙橋さん(中央)が受け取った

巻物2巻と秘伝書譲渡証を新庭元の髙橋さん(中央)が受け取った

先人供養では清めの儀、四方廻(まわ)りなど剣舞作法により、継承に尽力した先輩師匠をしのび祈りをささげた。巻物伝授式では、髙橋33代庭元から髙橋新庭元に「念佛剣舞實録鏡(じつろくかがみ)全一巻」など巻物2巻と秘伝書譲渡証を、10人には實録鏡の巻物と伝授証を手渡した。

 伝授者を代表して保存会の村上厚志会長(64)が「歴代師匠が引き継いだ功績を汚すことなく保存、伝承活動に努める」と誓った。

 式後、「一番庭」「二番庭」など全10演目を披露。「一番庭」では、今回特別に会場に設けたやぐらの下をくぐりながらの舞も交え、厳かで迫力ある演舞を繰り広げた。

 同剣舞は寛政3(1791)年、渡邊甚四郎清時から南下幅の卯太郎に伝えられ、文化14(1817)年に卯太郎が伝授証を受けて初代庭元となった。以前は南下幅地区の長男のみで継承したが、後継者不足で昭和50年代に女性の加入を認め、2003年から地区外の会員も募っている。現会員は大人12人、子供(小中高生)9人。

 髙橋新庭元は「まだまだ修業の身だが、皆さんの期待に添えられるよう精進したい。後継者育成に力を入れ、取り組んでいく」と語っていた。