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コラム 記者ワープロ

遣欧使節団きょう出発 バチカン関係者と交流へ 後藤寿庵顕彰会

(11/1)
ローマ法王に献上する南部鉄器を高橋会長(左)に託す及川理事長

ローマ法王に献上する南部鉄器を高橋会長(左)に託す及川理事長

 後藤寿庵顕彰会(高橋栄蔵会長)による「寿庵の翼2016平成遣欧使節団」は1日、奥州市を出発する。使節団派遣は旧水沢市時代の1996年以来20年ぶりで、同顕彰会としては初。高橋会長(同市水沢区)を団長とする33人が参加して8日までの日程でイタリア、バチカン市国などを訪問し、3日にはバチカン図書館に保管されている寿庵ゆかりの奉答文を鑑賞するほか、バチカン関係者らとの交流会を予定している。

 寿庵は仙台藩主・伊達政宗家臣のキリシタン領主で、胆沢川から水路を引く工事を手掛け、胆沢平野の礎を築いた。奉答文は1621(元和7)年、寿庵を筆頭とする東北のキリシタン武士がローマ法王に宛てた文書の一つ。

 前回の使節団は旧水沢市時代に組織された実行委員会で実施し、市民188人が8日間の日程で現地を訪問。この時は人数制限のため、一部参加者のみが奉答文を目にすることができたという。

 寿庵の功績や偉業をたたえ、後世に伝えていこうと2014年3月に組織された同顕彰会では、前回の使節団から20年の節目を迎えたことを契機に今年度事業として派遣を企画し、会員、一般から参加者を募集した。同顕彰会によると、奥州市からは田面木茂樹教育長が市長代理の立場で参加する。

 一行は1日朝にJR水沢江刺駅を出発し、成田空港で一部参加者が合流して結団式を実施後、空路でローマ入りする。現地での観光後、3日は午後5時ごろに、バチカン図書館で今回のメイン行事「奉答文対面」を予定している。

 その後、ローマ市内でバチカン関係者らとの交流会に出席し、高橋団長から使節団と顕彰会によるローマ法王への親書、田面木教育長から小沢昌記市長、髙橋由一金ケ崎町長の親書をバチカン関係者に渡すとともに、使節団が米など地元の物産品を献上する。欧州内の観光などを経て8日に帰国、奥州市に戻る。

 顕彰会では現地で記録撮影などの活動も行い、今年度中には記録集などの作製を見込んでいる。使節団に参加する同会の田村忠信常務理事(同区)は、「400年前に寿庵たちが送った物をしっかりこの目に焼き付けたい」と語っている。