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コラム 記者ワープロ

史跡の価値 次世代へ 金ケ崎 鳥海柵跡整備委が初会合

(11/25)
本堂氏(右)ら9人を委員に委嘱した第1回国史跡鳥海柵跡整備委員会

本堂氏(右)ら9人を委員に委嘱した第1回国史跡鳥海柵跡整備委員会

 金ケ崎町西根の国指定史跡・鳥海柵(とのみのさく)跡の調査や整備、活用への意見を得るため、町教委が設置した国史跡鳥海柵跡整備委員会の第1回会合が24日、同町西根の金ケ崎要害歴史館で開かれた。学識経験者ら委員9人で構成。史跡を適切に保存し、史跡の価値を次世代へ継承するため、整備基本計画の2017年度策定に向け協議を進めていく。

 委員6人が出席。千葉祐悦教育長から委員を代表し、元鳥海柵遺跡調査指導委員長で前史跡鳥海柵跡保存管理計画策定委員会委員長の本堂寿一氏(北上市)に委嘱状が交付された。

 役員選任で委員長に決まった本堂氏は「鳥海柵は日本史の中でも大事な遺跡。町民が誇りを持つことや、誰もが遺跡を訪れて良かったと思う整備、遺跡のことが分かる情報を整えていかないといけない」と呼び掛けた。

 町教委側は協議のたたき台として、15年度策定した保存管理計画の趣旨を踏まえた整備基本計画案を説明。将来像、基本方針、基本計画、全体事業計画、17~26年度の10カ年で進める「第Ⅰ期整備計画」などを示した。

 基本計画では町有地を主軸に史跡の保存整備を進め、公開を図る保存整備ゾーンと、それ以外の区域を地形保全・遺構保存に努める生活ゾーン、地形保全や眺望確保、適切な植栽管理、のり面保護を行う地形保全ゾーンに設定。全体事業計画は調査研究、活用、整備の3計画を設け、取り組みの方向性などを明記した。

 整備計画には文化財保護法の規定による標柱・案内板・境界杭(くい)の設置、史跡と安倍氏伝承地との回遊ルート設定、保存団体の設立・支援、発掘調査、便益施設(トイレ、水飲み場所など)の設置など11項目を実施時期とともに盛り込んだ。

 委員は鳥海柵跡の現地視察後、計画案を協議。保存活用に関し「町の人たちの力を結集することが必要」との声が上がったほか、発掘調査の進め方への注文、関連施設で色分けした回遊ルート設定、全国の安倍氏が集うサミット開催など事業展開における具体的な提案も出ていた。

 次回の会合は17年2月を予定。今回の提案などを踏まえ、事務局側で内容を整理した計画案を提示し、協議を図る。委員会は、おおむね毎年度2回の開催を見込んでいる。