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コラム 記者ワープロ

伝統技術間近に 胆沢・私設美術館 日本刀のルーツ展

(11/25)
奥州文庫刀剣美術館で開催中の「日本刀のルーツ展」

奥州文庫刀剣美術館で開催中の「日本刀のルーツ展」

 奥州市胆沢区南都田にある私設の奥州文庫刀剣美術館で、特別展「日本刀のルーツ展」が開かれている。古墳時代から現代までの刀剣類を展示し、日本独自の伝統技術が生み出した日本刀の美しさを間近に鑑賞できる。

 「1500年の源流を探る…」の副題で、刀は古墳時代の古墳刀から鎌倉、南北朝時代の舞草(もくさ)のほか、戦国時代、江戸時代後期、明治時代初期、さらに昭和50年代まで、参考出品の軍刀1振りを含む16振りを展示。

 中でも1000年の歴史を持つ刀の先駆けとなる古墳刀の「古墳直刀」(刃長83・6センチ)と「立鼓柄横刀(りゅうこづかたち)」(同48・6センチ)が展示の目玉。このうち立鼓柄横刀は、舞草刀発祥の一関地方で発掘され、鉄の柄に直接柄金具を装着してある。

 出羽国の「月山」(室町時代)は、刀身に刃文とは別に綾杉肌と呼ばれる文様があり、舞草の影響も見られる。陸奥国の「寶壽(ほうじゅ)」(同)は舞草と同じ一派による。薩摩国の「波平(なみのひら)」(同)にも舞草の流れがあるという。

 いずれの展示品も博物館のようなガラスケース越しではなく、直接触れられる環境で鑑賞できるのが魅力。他に縄文時代の石棒や埴輪(はにわ)「武人」、高野長英と渡辺崋山による尚歯会メンバー合作の掛け軸なども特別展示する。

 6月に開館した同館の特別展は3回目。刀剣を扱うアニメやゲームの影響からか、若い女性の来場が目立つという。

 同館の高橋勉代表(68)は「刀は武器ではあるが、武士が最後まで放さなかった表道具。反りのあんばいや迫力、鉄の美しさをぜひ近くで見てほしい」と話している。


 同展は12月4日まで。午前9時~午後4時。入館無料。問い合わせは同館=080(1694)1234=へ。