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コラム 記者ワープロ

安倍さん(前沢3年)が奨励賞 全国中学生人権作文コン

(12/27)
全国中学生人権作文コンテスト中央大会奨励賞の賞状を受け取る安倍さん

全国中学生人権作文コンテスト中央大会奨励賞の賞状を受け取る安倍さん

県南地区から唯一

 【奥州】第36回全国中学生人権作文コンテスト中央大会で、奥州市立前沢中学校3年の安倍百香さん(15)の「明るく楽しい社会を実現するために」が奨励賞を受賞した。県南地区からは唯一の入賞。足に障害を持つ自身のさまざまな経験から、障害の有無にかかわらず、みんなが楽しく暮らせる社会に向けた思いを文中に込めた。

 コンテストは法務省と全国人権擁護委員連合会が主催。全国7338校から97万2553人の応募があり、地方大会での優秀作品103編が中央大会に推薦され、作家落合恵子さんを審査員長とする7人の審査で内閣総理大臣賞をはじめ各賞が決まった。本県からは同省人権擁護局長賞(25編)に八幡平市立西根中3年の村上愛華さん、奨励賞(67編)に安倍さんの作品が選ばれた。

 安倍さんは先天性の神経の病気で両下肢に障害がある。周りの人たちの心ない言葉に悔しい思いをして不登校になった時期もあったが、中学2年時に股関節の手術で4カ月入院した際、病院と廊下でつながっていた支援学校の先生との掛け替えのない出会いが、安倍さんの心を救ったという。

 作品には自身のこれまでのことや、病院での経験による心の変化などを記した。人として生きる時に一番大切なこととして心の在り方を挙げ、「もしみなさんが、どこかで障害のある人を見かけたら、『かわいそう』と思うのではなく『がんばっているね』と声をかけていただきたいです。その一言は、みんなが楽しく暮らせる社会実現の第一歩につながると思います」とつづっている。

 奨励賞の伝達式は22日に前沢中体育館で行われ、全校生徒を前に盛岡地方法務局の真鍋健次次長から安倍さんに賞状が手渡された。

 安倍さんは「障害があって見た目が違っていても、心は同じだということを皆さんに伝えたかった」と語り、全国コンテストで初の入賞には「びっくりしたけれど、うれしい」と笑顔を見せた。